スズキ 新型スイフト グレード比較(1/2)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:スズキ株式会社
熟成を進めたキープコンセプトモデル
事前に欧州向けの新型スイフトの写真が公開された時、「あれっ?」と思ったくらいに現行モデルと良く似ていた。まあ、新旧モデルを並べてみれば違いが分かるのだが、見た目はほとんど変わらないのが3代目の新型スイフトだ。
デザインだけでなく、軽快に走れて経済的なコンパクトカーという特徴も従来と変わらない。スズキが本格的な小型車作りに取り組み、世界的に大ヒットさせた2代目モデルをしっかりと受け継いで作られた。
新型スイフトは「3グレード」とシンプルな構成
ボディタイプは従来と同様、5ドアハッチバックのみ。全幅がわずかに拡大された他、全長は+95mmとかなり長くなっている。延長分は主に衝突安全性能などに振り向けられ、室内長はむしろ20mmほど短くなっている。
前述の通り、スポーツの設定がなく標準系モデルのみの設定である為、搭載エンジンは1.2リッター自然吸気DOHCで吸排気VVT機構付きのみ、トランスミッションは副変速機付きのCVTが基本で一部のグレードに5速MTが設定されるので、基本メカニズムはほぼ共通と思っていい。
設定されている3グレードは装備の違いによるもので、それぞれ違いに見合った価格差が設定されている。
駆動方式はFFの2WDと4WDの設定があるが、4WDのトランスミッションは「CVT」のみのため、4WDを選ぶと5速MTは選べない。ちなみに2WDと4WDの価格差は178,500円。シンプルな4WDシステムなので妥当な価格差である。
グレードによってタイヤサイズが異なるのが影響して最小回転半径が異なることや、グレード・駆動方式によって後輪のブレーキ形式が異なることなどの相違点もある。
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