K4-GP 富士500キロ耐久レース 現地レポート(1/3)

  • 筆者: マリオ 二等兵
  • カメラマン:マリオ二等兵
K4-GP 富士500キロ耐久レース 現地レポート
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K4-GP 富士500キロ耐久レース 現地レポート

モータースポーツの参加に慣れ親しんでいる人はともかく、一般的に「レース」は普通の人にとっては縁遠いものです。

クルマ好きの場合は、参加してみたいという願望はあるものの、レースは莫大なお金がかかるために「参戦するのは到底無理」と諦める人は多いことでしょう。

かく言うマリオもそう考えていた一人でした。取材などでレースの現場を目の当たりにするたびに、「自分には無理」と再確信し、「レースは参加するものではなく、観て楽しむものだ」との思いが強まるのであります。

しかし今回、富士スピードウェイで開催された「K4-GP FUJI500キロ耐久レース」を取材して、生まれて初めて「このレースなら自分も出たい!」と本気で思いました。

自分自身でもかなりビックリの心境ですが、「K4-GP」は、それほどまでにレースの素人にも親しみやすく、参加しやすいレースだったのです。

「K4-GP」とは?

「K4-GP」は、簡単にいうと軽自動車の耐久レースです。レースは5つのクラスに分けられますが、クラスによって使用可能な燃料の量が指定されるので、ただ速さを競うだけではない、エコラン要素も多分に含んだ、今の時代にマッチしたレースといえるでしょう。

モータースポーツにとっては厳しい時代を迎える中、なんと今年は例年よりも参加台数が増えたため、「500キロ耐久」と「1,000キロ耐久」の2つの種目が設定されました(500キロ耐久には63台、1,000キロ耐久には143台が出走)。

国内では2月と8月の年2回が開催され、マレーシアでも2年に1度開催されます。

「R車両クラス」で許される改造範囲幅はかなり大きく、軽自動車のエンジンを搭載していれば、外装やシャシーの設定については自由自在で何でもアリ。

車体としての剛性が確保できればエンジンの搭載位置の変更もOKなので、ポルシェ936などの往年のレースカーや、フォードGT40などの名車のデザインを再現したり、オリジナルのデザインを表現したりする楽しみもあります(1971年までのレースカーのレプリカが望ましい、との緩い規定はあり)。

また、軽自動車のエンジン以外でも、ローバー・ミニや昭和の時代に活躍した日本車のエンジンなら使用可能。さらに、「エコランクラス」ではエンジンの排気量が1,800cc以下のハイブリッドカー、そして電気自動車も参戦OKという、コース上では実に多様性に富んだラインナップが観られます。

もちろん、どノーマルの軽自動車もOKであり、「AT限定クラス」も設定。

タイヤは自由、シートベルトは標準の3点式でOK(4~5点式を推奨)と、車両規定の自由度は非常に幅広く定められているのが魅力。つまり、参加へのハードルが低い、誰もが参加しやすいレースであるといえるでしょう。

規定は緩めですが、「インチキはなしでお願いします」という、参加者のモラルを尊重するスタイルの珍しいレースなのです。

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筆者マリオ 二等兵
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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