関口雄飛選手/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」(2/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:今井優杏
日本でスポーツカーを欲しいとは思いません
―では関口選手がクルマに求めるものって、何ですか?
乗り心地ですね。まあこれも古いので、決して乗り心地がいいとは言えないですけど、カチカチにイジって見た目を重視するくらいなら、乗ってて楽なほうがいいです。実は僕、クルマ好きじゃないんですよ。
―し、衝撃発言!めっちゃクルマ好きそうな外見なのに! (笑)
そうですか?
―はい、やんちゃっぽいから、てっきりヤンキー風だと思ってました(笑)。
競技として乗るのは大好きなんですけど、一般車はただの移動手段だと思っています。だから乗れたらいいかな、と。昔ミニ四駆が流行ったんですけど、僕、それさえもどうでもよかったんですよ。
―はあ・・・それってクルマ離れ世代の典型って感じ・・・周りの友達もみんなそうですか?
いや、周りはみんなクルマが好きですよ!レーシングドライバーの僕が一番クルマを知らないんです。
―うわ~、ライター泣かせのトークだ・・・(笑)じゃあそんななのに、どうしてレーサーになろうと思ったんですか?
父親が雑誌で子供カートスクールの募集を見て、行ったらハマっちゃったんですよ。だから、市販車はよくわからないですけど、レースは凄く好きなんです。
―でもレーシングドライバーやってたら、「どのクルマがいいの?」とか聞かれたりしないですか?
しますよ!だからさすがに最近はマズいかな、と思い始めてます。スポンサーさんもクルマを好きな方は、ごく普通にクルマに詳しいだろうというイメージで僕に話しかけてきてくれるじゃないですか。でもその話には全然付いていけないんで、ちょっと勉強しようと思い始めてます。
―して下さい、是非!
友達から「壊れたんだけど、どうしたらいい?」っていう質問が来ても困りますね。走行に必要なパーツなら答えられるけど、電装系になるとさっぱりわかりませんから『ガソリンスタンド行けば?』なんて答えます。
―なんと友達甲斐のない・・・(笑)
そうなんです。だってレースにはメカニックさんもエンジニアさんもいて、それぞれプロフェショナルじゃないですか。だからトラブルが出て、その症状を話したら「それはドライブシャフトだな」とかいう感じで的確に対応してくれます。だけど僕、クルマのメンテナンスは自分でしたことないですもん。
―ちなみに今年、関口選手はJLOCからガヤルドに乗られていますが、スポーツカーが欲しいとは思わないんですか?
思わないです。だって飛ばせないんだもん、日本では。以前GP2というレースでイタリアに住んでいるときは、信号が殆どないロータリー式の道路だったので、ああいうところでならスポーツカーに乗ってみたい。日本の道路がもっと走りやすい道になれば、僕もクルマが好きになるかもしれない、と思ったくらい。イタリアの道路は良かったです。だから日本で乗るならやっぱりセダンがいいですね。
―具体的には?
クラウンハイブリッドはリアビューもカッコイイですし、実は祖父が乗ってるんですけど、実際の乗り心地も最高です。静かだし、ハンドルが軽くて扱いやすいし。あとはBMWの5シリーズもいいですね。でも基本的にはセダンです。静かでゆったり乗れるようなクルマが理想です。
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