日産エルグランド グレード比較(1/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:島村栄二
8年ぶりのフルチェンで期待大の新型エルグランド
日産のエルグランドが3代目に進化した。2代目モデルがデビューしたのが2002年なので、実に8年ぶりのフルモデルチェンジだ。
ほぼ同時に登場したアルファードは2008年にフルモデルチェンジしているので、かなり引っ張った形である。
それだけに、FF方式の新プラットホームを採用するなど、パッケージングから走りまで大きく進化させ、内外装の仕様や装備なども充実したものになったのが今回のモデルである。
エルグランドの価格は別掲の通りで、表にすると12グレードものモデルがあるように思えるが、全グレードに2WDと4WDがあるので実質的には半分の6グレードのバリエーションであり、さらに先代でも人気の高かったハイウェイスターには7人乗りと8人乗りがあるので、それを省略すると4グレードになる。
つまり2.5Lエンジンの搭載車がXGとハイウェースター、3.5Lエンジンの搭載車がハイウェイスターとハイウェイスタープレミアムで、搭載エンジンごとに各2グレードずつの設定と考えたら良い。従来のモデルに比べるとかなり絞られたバリエーション構成である。
●新型エルグランド 価格表(税込)
250XG 8人乗り 2WD 3,076,500円
250XG 8人乗り 4WD 3,360,000円
250ハイウェイスター7人乗り 2WD 3,381,000円
250ハイウェイスター7人乗り 4WD 3,664,500円
250ハイウェイスター8人乗り 2WD 3,38,1000円
250ハイウェイスター8人乗り 4WD 3,664,500円
350ハイウェイスター7人乗り 2WD 3,853,500円
350ハイウェイスター7人乗り 4WD 4,137,000円
350ハイウェイスター8人乗り 2WD 3,853,500円
350ハイウェイスター8人乗り 4WD 4,137,000円
350ハイウェイスタープレミアム7人乗り 2WD 4,357,500円
350ハイウェイスタープレミアム7人乗り 4WD 4,641,000円
250XG/実質本位のエントリーグレード
エルグランドのベーシックラインを受け持つのが250XG。搭載エンジンは6気筒から4気筒に代わり、トルク感のある走りを実現する。
パワー/トルクは125kW/245Nmを発生する。250XG以外のグレードがすべてハイウェイスターであるため、この250XGだけがエアロパーツが装着されず、またタイヤサイズも18インチではなく16インチになる点が大きい。
アルミホイールは250XGにも装備されている。このほか250XGはシート表皮がスエード調クロスになるのが相違点で、一般的な快適装備や安全装備などは各グレード共通とされている。
最近は、ミニバンを買うユーザーの多くがエアロパーツ装着のモデルを選ぶ傾向が強まっていて、その最初のモデルとなったのが日産のハイウェイスターだ。
今回のエルグランドでもハイウェイスターを選ぶユーザーは多いと思うが、その部分を割り切って考えたら250XGは実質的なお買い得グレードだと思う。価格は300万円そこそこで、250ハイウェイスターと比べても30万円以上も安いからだ。
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