マツダ 新型プレマシー グレード比較(3/3)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:マツダ株式会社
マツダ プレマシー 20S/充実装備ながらも最もお買い得な上級グレード
基本メカニズムの部分は20Eと共通で、快適装備を中心に充実した装備を備えるのが「20S」。
価格は209.9万円だが、これも20Eと同様に十分な割安感を感じさせるグレードだ。他の競合ミニバンとして比べても明らかに安い価格設定だ。
20Eを選んでいろいろなオプションを装着すると結果割高なため、最初から20Sを選んだほうが良いかも知れない。
20Eになく20Sに追加される装備は「ディスチャージヘッドライト」「フロントフォグランプ」「オートライトシステム」「レインセンサーワイパー」「本革巻きステアリングホイール&シフトノブ」「16インチタイヤ&アルミホイール」など。
かなり色々な違いがあるので、20Eとの18万円ほどの価格差にも納得できる。
オプションは、両側電動スライドドアパッケージが15.75万円、バックカメラが3.675万円、サイド&カーテンエアバッグの9.45万円など。これに仮に30万円のカーナビを加えても、諸費用を含めた支払い総額が300万円を超えることはないはず。十分に納得できる価格だ。
電動スライドドアを装着すればエコカー減税が「75%」に
新型プレマシーは、全車が「☆☆☆☆(星4つ)」を実現すると同時に、i-stopを装着した20Eと20Sは平成22年度燃費基準+20%となる「16.0km/L」を達成し、エコカー減税50%の適用を受けることができる。
そして、車両重量が1,500kgちょうどの20Eや20Sに電動スライドドアを装備すると、車両重量が重くなって自動車重量税が「年間6,300円」高くなり燃費も悪くなるが、燃費基準の区分が変わるためエコカー減税が「75%」に拡大する。
オプション装備を付けて重くなると、燃費は悪くなるのにエコカー減税で有利になるというバカな事例はマークXやレガシィなど、ほかのいくつかのクルマでもある話。
役所がバカな基準を作ると、本当に燃費の良いクルマが救われないことになる例だ。
ただ、いずれにしてもプレマシーで買うのであれば「20E」か「20S」だし、この両グレードを買うなら、電動スライドドアを装着してクルマを重くしたほうがお得。
燃費が少々悪くなるのを含めて考えても、買うユーザーのトータルの出費は抑えられるからだ。9月までで予算が残っていれば、10万円または25万円の新車購入補助金を受けられる。
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