EVでジムカーナは楽しめるのか/竹岡圭のコラム

  • 筆者: 竹岡 圭
  • カメラマン:竹岡圭
EVでジムカーナは楽しめるのか/竹岡圭のコラム
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EVでモータースポーツ!?

エコカー全盛期である今、「うるさい」「汚い」「もったいない(?)」などと後ろ指を差されがちなモータースポーツ業界。でも、ついに地球環境に優しいEVでモータースポーツを楽しめる時代がやってきた!

日本のモータースポーツはJAFが統括しているが、もちろんこちらは歴としたJAF公認競技。

JMRC神奈川という通称「県戦」と言われるジムカーナに、EVクラスが創設されたのだ。ちなみにジムカーナは、コースで行われるものと、広場にパイロンを使ってコースを作るものとがあるが、こちらは富士スピードウェイのジムカーナ場で行われる「パイロンジムカーナ」だ。

「果たしてEVでジムカーナが楽しめるのか?」と聞かれれば、答えは「YES」である。

i-MiEVでジムカーナは以外にも「イケる」

i-MiEVは、電池を床下にたっぷり積んでいるおかげで重心高が低いため、フルターンだろうが、8の字だろうが、どんなに振り回しても「転がりそうっ!」なんてドッキリシーンは一度もなかった。

ドノーマル車なので、外から見ているとかなりロールが大きいが、中に乗っている分には、ビクともしないといった感じである。

またEVはその特性から、アクセルを踏み込めば直ぐに最大トルクを発生させることができる。

トラクションコントロールを切っておけば、いきなりほぼMAXトルクまで立ち上がってくれるので、ジムカーナという競技にはかなりマッチしているのだ。

でも、元が660ccのガソリン車の範囲に収まるようにパワーが抑えられているので超パワフルというワケではないし、さすがにタイヤは低燃費タイヤのままなので、すぐさまアンダーステアが顔を出し、アクセルコントロールが微妙だった。だが、それはそれで思い切り安心して振り回せて楽しかったのだ。

また今回はナンバー付き車両の特性を生かして、まず三菱自動車工業のある田町を出発し、途中の海老名SAの急速充電器で充電してから御殿場へ向かう、という計画を立てた。

というのも、今回の目的はエコランではなく、普通に走ってモータースポーツに使えるかどうかがポイントなので、移動中も他のクルマの流れに合わせた80~100km/hペースで。夏場なので当然エアコンONで走った。

当然そのペースで行くと、御殿場まで無充電はかなりキツイのだが、海老名SAで1回100円也、たったの約15分で、その時減っていた分の80%まで充電できてしまった。

帰り道は、競技中も合間を見て充電していたのと、東京方面へ向かうには下り坂が多いので、そのままでも行けてしまいそうだったが、都内の渋滞を考えて海老名SAで再び充電。

なんなく田町に帰還することができた。オウチを出てそのままモータースポーツして帰ってくる。EVがもたらしてくれる、クルマ好きのための新しいカーライフが、またひとつ見つかったような気がする。

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竹岡 圭
筆者竹岡 圭

OLを経て、自動車専門誌を皮切りに、モータージャーナリスト活動を開始。国内外のレース、ラリーなど自らモータースポーツ活動に関わりながら、海外のモーターショーを精力的に回るなど、なにごとにも積極的に取り組んできた結果、近年は一般誌、女性誌、Web媒体、新聞、TV、ラジオなど、その活動はとても多彩なジャンルに広がっている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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