Q:パイクスピークはあなたにとってどんな場所ですか?
KEN:子どもの頃、テレビで標高4300Mのパイクスピークで開催されている壮大なヒルクライムを見たんだよ。子ども心に「いつかあそこでレースしたい!」と夢見ていた。
2005年にその夢は叶ったわけだけど、当時走った車は馬力に欠けていて満足のいくレースができなかった。だから今回、1400馬力のマスタングで走れたことで最高の夢を実現できたと思っているよ!
このマシンはとにかくヤバい、だって1400馬力だよ?その車であんなガードレールもない危険な山を走るなんてね。撮影中に自分が命を落とさなかったことを神に感謝しているよ(笑)
Q:パイクスピークの頂上は4300M以上あります。酸素が薄くなりますよね。高山病で頭痛になることはありませんか? どのような対策をしていますか?
KEN:僕は子どもの頃から標高7000ft(2000M以上)のところに住んでいるので高山には慣れているんだ。マウンテンバイクは10000 ft(3000M)のところでいつも楽しんでいる。だから高山病にはなったことがないね。
頭痛を感じたこともないし、とくに対策もしていない。もちろんパイクスピークほどの高さではないけれど、現在もアメリカの自宅は高地にあって、毎日そこで生活しているから標高の高い場所には慣れているんだろうね。
Q:あなたにとってSEMAショウやオートサロンとはどんな場所で、どんなイベントでしょうか?
KEN:めっちゃサインするから大変だよ(笑)というのは冗談だけど、真面目に言うと色々な人の作品が見られるイベントで大変興味深いと感じている。(今回のオートサロンでもトークショーのあと殺到するファン全員にサインをしていた。)
新しいパーツやホイールのトレンド、そして新しいプロジェクトなど、車には多くの趣味性や方向性があるからいろんな刺激を受ける場所だね。
自分の趣味に合わないものもあるけれど、SEMAもオートサロンも数えきれないほどの趣向があるわけだから、すべての人に合うというわけにはいかないだろうしね。自分がイメージしているスタイルやアイデアとは違うものを見る為にも、最適な場所だと思うよ。
Q:トーヨータイヤのオープンカントリーについて伺います。こちら2017年10月に新しく「R/T」(ラギッドトレイン)が発売されました。日本のユーザーからも大変評判が良いタイヤですが、ケンさんの印象はいかがですか?
KEN:オープンカントリーは僕の大好きなフォード・F150ラプターに使ってるよ。オフロード用のマッドテレインタイヤではあるけれど、オフロードだけではなく様々なシチュエーションに合うタイヤだね。
雪道やデザート(砂地)にも最適で、とてもグリップが良いタイヤだと思う。見た目はクールなオフロードタイヤだけど、舗装路での乗り心地やグリップ力も素晴らしい。
BJ(今回一緒に来日してトーヨータイヤブースでトークショーを行ったラリースト B.J.バルドウィン氏)の評判も良くって、色々なコンディションでグリップ力の良さを発揮できるタイヤだよ。
ケン・ブロック氏が世界各国の様々な道を激走する動画シリーズは、総再生回数5億回超という凄まじい人気を誇っている。
今回の東京オートサロンで2018でケン・ブロック氏の豪快なドリフトを見た人も多いと思うが、彼の類まれなる神業ドライビングテクニックはどのようにして培われてきたのだろうか?
後編の記事では、ケン・ブロック氏幼少期の車とのかかわり方や、日本における「若者のクルマ離れ」についてどう思っているのかを色々と聞いている。ぜひ続けてチェックしてみて欲しい!
【Text:加藤久美子 インタビュアー/翻訳:Hiroto KATO Photo:島村栄二/オートックワン編集部 】
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