三菱 RVR グレード比較(2/4)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:村西一海/三菱自動車工業株式会社
Eグレード/ベースモデルだが意外とお買い得感も
ベースモデルの「Eグレード」には2WD車で180万円を切る価格が設定されている。1.8リッター車の価格はひと声180万円というのが一般的だったりするが、これは普通のセダンの話。SUVで1.8リッター車が180万円を切るなら、SUVのボディ代の分だけ買い得だろう。
ついでに書いておくと、1.8リッター車が180万円という言い方は、本体価格ベースでの話。RVRは車両価格の中に消費税を含めて180万円を切っているのだから、さらに5%分くらい割安な計算になる。
装備に関しては、十分とはいえないまでも、そこそこ納得できるレベルのものが用意されている。快適装備はオーディオこそ非装着だが、マニュアルエアコンが装備されており、最適な運転姿勢を確保するのに役立つチルト&テレスコピックステアリング、運転席シートリフターなども標準装備だ。
LEDハイマウントストップランプ付リヤスポイラーも標準で付くなど、外観もそこそこ良い。
安全装備も充実していて、運転席&助手席SRSエアバッグ、運転席SRSニーエアバッグなどが標準で付く。後席の中央にも3点式シートベルトやヘッドレストがきちんと装備されるのは三菱車ならではだ。割り切って考えるなら、Eグレードを選んでディーラーオプションのオーディオを装着するだけで乗ってもいいだろう。
特に買い得感が高いのは、2WDよりも4WD車だ。
というのは、Eグレードでは2WDと4WDの価格差がわずか21万円しかない。それでいながら、4WDにはASC+ヒルスタートアシストが標準装備されている。2WD車でこれをオプション装着すると8万4,000円だから、2WDと4WDの価格差は実質的に12万6,000円しかなく、これは安い。
ほかのグレードでは2WDと4WDの価格差がもう少し大きくなっているのに、Eグレードだけは消費税込みの価格を200万円以下に抑えるため、あえてEグレードの4WDに割安な価格が設定されている。
メーカー純正のナビをオプション装着できないなど装備の選択に制約があるが、割り切れる人にはお買い得なグレードだ。
この記事にコメントする