まだまだリードしている日本の技術/竹岡圭のコラム

  • 筆者: 竹岡 圭
  • カメラマン:島村栄二/柳田由人
まだまだリードしている日本の技術/竹岡圭のコラム
東京モーターショー2009 トヨタブース プレスディの様子 スズキ スイフト プラグインハイブリッド スズキ スイフト プラグインハイブリッド スズキ スイフト プラグインハイブリッド 画像ギャラリーはこちら

まだまだリードしている日本の技術/竹岡圭のコラム

東京モーターショー2009 トヨタブース プレスディの様子

東京モーターショー、終わっちゃいましたねぇ!

自動車業界に身を寄せる者としては、例えば修学旅行とか、学園祭とか、何か本当に大きなイベントが終わって一段落っていう感じです。

終わってみれば、今年の来場者は61万人だったとか。出展社も輸入車メーカーが3社しかやってこないなど激減し、ずいぶんと寂しいショーになっちゃったなぁ・・・なんて言われたりもしていますが、実は個人的には、そうは思っていないんです。

だって、世界の最先端ショーだったんですから。最近の先進技術、一歩リードしてるのは日本ですよね。

パッと見ると、ブースの数も少ないし、コンセプトカーも少ないし・・・と思われたかもしれませんが、じっくり見てみれば世界が注目する最先端のオンパレード。だから、私的には結構楽しかったんです。

というのも、9月に行ったフランクフルトモーターショーでも、メインはプラグインハイブリッドとEV。つい先日までは、ディーゼルエンジンがメインに飾られていた欧州のショーでさえそうなんです。

まだまだ内燃機関の時代は続くとは思いますが、世界中が新パワーユニットに注目しているというのは間違いありません。その中で、日本は1960年代から電気自動車を、1997年には量産型ハイブリッドカーをリリースしているだけのことはあり、一歩も二歩もリードしています。

スズキ スイフト プラグインハイブリッド
スズキ スイフト プラグインハイブリッドスズキ スイフト プラグインハイブリッド

例えば、ひと口にハイブリッドカーと言っても各メーカーで方式が違っていて、それらがズラリと展示されていました。プラグインだったり、モーターの数やクラッチの数が違ったりetc・・・。中でも新しいなと思ったのは、蓄電量が減ってきた時だけガソリンエンジンを使って発電してバッテリーに充電したり、時速100キロを超えたら初めてガソリンエンジンを併用したりと、基本的には電気自動車として走るという割り切り方式のもの。

これなら電池の搭載量も減らせるし、ガソリンエンジンの排気量も小さくてOKということで、軽量化はもちろんコストも抑えられますから。

また、ガソリンエンジンは最も効率のよい領域だけを使えばいいので、好燃費を出しやすいというメリットもありますもんね。それから燃料電池も、スズキとダイハツから新しい燃料を使ったものが出されていたのが興味深かったです。

燃料電池はお金が掛かりすぎて、開発が止まっている云々言われてきましたが、スズキやダイハツのような小さなクルマやバイクを作っているメーカーがきちんと開発している。ということは・・・?燃料電池って、実は意外と安く作れるんじゃないの?なんて思っちゃったりして。

さらに、いずれの新パワーユニットも、それらを搭載するクルマたちが様々なエコの楽しみ方にシフトしているのも注目点でした。

すぐ手が届く近未来、これから20年でずいぶんと様相が変わるんでしょうね~!

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

竹岡 圭
筆者竹岡 圭

OLを経て、自動車専門誌を皮切りに、モータージャーナリスト活動を開始。国内外のレース、ラリーなど自らモータースポーツ活動に関わりながら、海外のモーターショーを精力的に回るなど、なにごとにも積極的に取り組んできた結果、近年は一般誌、女性誌、Web媒体、新聞、TV、ラジオなど、その活動はとても多彩なジャンルに広がっている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる