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イベントレポート 2009/10/30 13:00

CEATEC JAPAN 2009 レポート

Text: 森口 将之 Photo: 森口将之
CEATEC JAPAN 2009 レポート

最新のIT・エレクトロニクスが満載!CEATEC JAPAN 2009 現地レポート!

電気自動車(EV)やハイブリッドカー(HV)を筆頭として、いまのクルマはエレクトロニクスの助けなしでは成り立たない。それなら電気関係のイベントへ行けば、最先端の自動車ネタをチェックできるのではないか。

そんな単純な気持ちから、幕張メッセで10月6日~10日まで行われたITとエレクトロニクスの祭典、CEATEC(シーテック)JAPAN 2009に行ってきたのだが、結果からいえば予想以上だった。

シャープブースのi-MiEV

たとえばEV関連では、あのシャープがブースにクルマを置いていた、といっても自社開発ではなく三菱のi-MiEV。

i-MiEVのルーフに、得意の太陽電池パネルを装着してディスプレイにしていた。発電能力からいってまだ補助電源にすぎないが、数年後には実用化できそうだという。

大手メーカー以外でも、EVには積極的だ。そのひとつが「電源設計」という会社で、三井造船や第一製薬工業、昭和飛行機工業、早稲田大学という、クルマとは関係なさそうなメンバーとともに「ちょビット充電」コンセプトを発表。

コンセントを使わない非接触式充電で、5分走るだけなら50秒で充電可能。航続距離より充電時間を重視した、逆転の発想的EVといえそうだ。

モーターショーに引けを取らない盛り上がり

それから、メカニズムをパーツ単位でチェックできたことも参考になった。

たとえば「ニチコン」という会社は、現在日本で販売している2台のEV、i-MiEVとプラグイン ステラの両方に係わっていて、2台のコンバータを並べて展示してあった。そのおかげで、大きさや構造の違いがよくわかった。

エコカー以外では、フェアレディZのシンクロレブコントロールは米国外資系のタイコ・エレクトロニクス、旧型ステップワゴンのデジタルメーターはラジコンで有名な双葉電子工業が開発に関与していることも知った。

日産エポロ
NEDOブースのトヨタFCHV-advソーラーハイブリッドの携帯電話

自動車メーカーの参加は日産だけ。同社はシーテックへの出展が4年目というから中堅だ。でも主役はクルマではなく、ロボットカーの「エポロ」。日産が掲げる安全技術「ぶつからないクルマ」をアピールするもので、まるでイワシの魚群のように、センサーを駆使して狭い道や障害物を絶妙にクリアしていた。

ほかには、トヨタの燃料電池車「FCHV-adv」がNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)コーナーに出展されていた。今後、日産以外もブース参加を期待したいところ。

燃料電池といえば、パナソニックは家庭用、KDDIはケータイ用!を展示しており、クルマより早く実用化しそうに見えたのがショックだった。

そんなCEATEC JAPAN 2009でいちばん印象的だったのは、「見せ方上手」だったことだ。

日産のエポロは小動物っぽいデザインのおかげで子供に大人気だったし、Zのシンクロレブコントロールを手がけたタイコ・エレクトロニクスは昨年に続き、ひとり乗りのリニアモーターカーを来場者に乗せていた。

タイコ・エレクトロニクス
会場の様子会場の様子

しかも従来は事前登録者だけが無料で、当日は大人1,000円・学生500円だった入場料を、土曜日にあたる最終日だけ当日も無料とするサービスを実施。

僕もこの無料枠を使って行ったのだが、会場内は親子連れであふれていて、業界向けの商談イベントという事前のイメージはみごとに打ち破られてしまった。

5日間で事前登録入場者数15万人というCEATEC JAPANの規模は、モーターショーに比べれば小さい。でも老若男女を問わず、ひとりでも多くの人にエレクトロニクスを親しんでもらおうという情熱では、上を行っているのではないかと思った。

最新技術を楽しみながら学べるCEATEC JAPANは、モーターショーやクルマへの趣味を盛り上げるヒントも持っているような気がした。

筆者: 森口 将之
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