松田秀士コラム「アウディが日本人に支持される理由とは・・・」(1/2)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:村西一海/アウディジャパン株式会社
日本人はなぜアウディなのか
ハイブリッドがブームの日本。それを後押ししているのがエコカー減税だ。 まぁ、クルマが売れることは内需の拡大というテーマを含めて良いことなんだけど、ほぼ全ての輸入車がエコカー減税の対象にはなっていない。
これってちょっと不公平だと思うのはボクだけではないだろう。 エコカー減税の甘い蜜を国産車が、しかも一部のメーカーが舐めているのを黙って指をくわえて見過ごすわけにはいかない。
インポーターにとっても死活問題。インポーター各社は独自のキャンペーンなどで購入補助金などを支出してこの難局を乗り切ろうと必死だ。 そのエコカー減税対象車が多い国産メーカーですら販売が厳しいのだから。
事実、インポートメーカーの販売は対前年比で2桁台(%)のマイナスになっている。それを裏付けるかのように、予算削減から東京モーターショーへの出展辞退が相次いでいるのだ。
そんな厳しい自動車業界にあって、アウディだけは他のインポーターに比べて比較的その下げ幅は小さいようなのだ。 つまり、風当たりの厳しいインポート業界にあってアウディは意外に売れている。
けしてアウディの価格が安いわけではない。購入補助金が他のインポーターと比較して特別高いわけでもない。 なのに、アウディは売れている。
じゃぁ、それは何故? と思い、ボクなりにいろいろ考えてみた。そこで見えてきたのは、アウディに対する信頼性だろうと・・・。
日本人という人種は文化を大切にする。これは欧州にも共通するもので、寺社仏閣そして調度品など有形文化財が多いことが証明しているだろう。
つまり、価値のあるものを見抜く眼を持っている人種なのだ。そして、それはクルマ選びにも共通しているのだと思う。
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