日産 スカイラインクロスオーバー グレード比較(4/5)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:日産自動車株式会社/島村栄二/原田淳
スカイラインクロスオーバー 370GT FOUR/ベースグレードと基本変わらず
FRの370GTと4WDの370GTFOURでは、駆動方式以外に何も変わるところがない。
メカニズム関係で違いが設けられることがなければ、装備に違いがあったりするわけではない。
スペック上の違いとして、2WD車に比べて4WD車のほうが90kgくらい重くなって燃費が9.7km/Lから9.1km/Lへと0.6km/Lほど低下することや、最低地上高がなぜか4WDのほうがやや低くて150mm(2WDは165mm)に設定されていることなどが相違点となるだけだ。
駆動方式の違いによる価格差は27万3,000円で、この価格差はちょっと大きめな印象もある。これはスカイライン GT-Rなどにも採用されていた電子制御トルクスプリット4WDのアテーサE-TSを採用することなどが理由。それだけ確かな走りが可能な4WDシステムだ。
ウェット路面はもちろんのこと、ドライのオンロードでも高い走破性を発揮する4WDシステムだが、これに27万3,000円を払うのは雪国のユーザーが中心になるだろう。
燃費が悪化することも含めて考えると、温暖な地区のユーザーが4WDを選ぶかどうかの判断は難しい。毎年スキードライブに出かけるようなユーザーなら、断然4WDがお勧めだ。
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