ヨコハマタイヤ 新製品「アドバン dB」試乗レポート(1/2)
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:荒川 正幸
ヨコハマタイヤ 新製品「アドバン dB」試乗レポート
ヨコハマゴムの乗用車用タイヤのラインアップは、大きく分けて2つに分かれる。
「DNA」シリーズと「ADVAN(アドバン)」シリーズだ。
DNAシリーズは、まだエコタイヤの概念が浸透していないときから、転がり抵抗の低下とウェットグリップの向上という相反する課題に取り組んできた。今では、転がり抵抗の少なさと高いウェットグリップではトップレベルに位置する。
一方、アドバンは日本にスポーツタイヤと言うカテゴリーを根付かせた伝統あるブランドだ。
最新のスポーツタイヤ、ネオバにもその高性能ぶりは受け継がれている。
アドバンブランドは、スポーツタイヤに特化したものからヨコハマゴムのプレミアムグローバル展開の尖兵になっており、最近ではメルセデス、アウディなどにメーカー納入が始まっている。
ところで、ヨコハマゴムのコンフォートタイヤといえばDNA dB(デシベル)。静粛性の高さで一世を風靡した名品だ。そして今回のアドバン dBもそうである。
前述のように海外メーカーへのOE納入に象徴されるように、数年前からアドバンはヨコハマゴムのトップブランドカテゴリーと位置づけられるラインアップを揃えてきた。
そして、ついにコンフォートタイヤのカテゴリーでもアドバンのブランドネームがつくことになった。これによってDNA dBはアドバン dBに受けつがれることになる。
アドバン dBは、DNA dBの静粛性に加えて上下収束のよい乗り心地、さらに転がり抵抗の小ささを受け継ぎつつ、しっかりしたハンドリングのよさを向上させたタイヤだ。
国内外のプレミアムカーにフィットする性能を目指している。コンセプトは「POWER of SILENCE」である。余談ながらこのタイヤもグリーン購入法適合商品となっている。
タイヤの顔とも言えるパターンはアドバン dBらしい細かいブロックに分かれたもので、基本的にはリブ構成となっている。また左右非対称パターンもアドバン dBの特徴で、アウト側のリブを少し太くすることで、レーンチェンジなどでの剛性を保っている。
音に関してはアドバン dBの得意分野。パターンノイズの低下はブロックパターンのピッチ数と周波数のコントロール、さらにタイヤの細い溝(サイプと呼ぶ)を立体構造としてここでもパターンノイズの低減を図っている。
新時代のタイヤとして重量軽減は重要なテーマ。この分野でもヨコハマは抜きん出た軽さを誇っているが、アドバン dBではカーカス(タイヤの骨格を形成するコード層の部分)を1プライとして剛性を確保するために、ビード部(カーカスコードの両端を固定し、同時にタイヤをリムに固定させる役目を負っている部分)からの巻上げを高い位置まで持ってきて、軽量化と高剛性を両立している。
またコンパウンドはヨコハマ独自の高分子ポリマーをアドバン dBように発展させたもので高いウェットグリップと低転がり抵抗を実現した。
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