ホンダ フィット ディーラーインタビュー(1/2)
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:吉澤憲治(編集部)、本田技研工業株式会社
2008年度の新車販売ランキングの1位はホンダ・フィット
4月6日に日本自動車販売協会連合会が発表した2008年度の軽自動車除く車名別新車販売ランキングの1位は2年連続でホンダのコンパクトカー・フィットで、オートックワンの新車見積もりの昨年度のランキングも同様にホンダ・フィットがトップだった。
このランキングの結果からから世間一般でもオートックワンのユーザーのみなさんにもホンダ・フィットが支持されていることが統計的な面では理解できる。しかし実際はどの部分が支持されているのか…つまり何を購入のポイントとしたのかはちょっとこれらの統計からは見えてこない。
そこで編集部はホンダ・フィットのどの部分が購入のポイントになっているのかを調査すべく、実際に購入者と接するディーラーへと向かった。
ホンダ・フィットはどんな人に購入されているのか?
今回お話をお伺いしたのは、ホンダカーズ埼玉・川越インター店の松田店長、営業マンの伊藤さんと阿部さん。
ちなみ松田店長はホンダを代表するスポーツカーNSXのハンドルを握り230km/hで北海道は鷹栖のテストコースを疾走した経験を楽しげに語られたり、休日となれば西伊豆までドライブに出かけた話をされたりと、根っからのドライブ好きであり大のクルマ好きだ。
まずは早速、ざっくばらんにオーナー像や年代層を伺ってみたところ「特定の層だけにウケている感じはないですねぇ」と伊藤さん。
実は正直、編集部では家族構成がどうとか、こんな趣味の方が多いなどの話を伺えると思っていたため、思わず拍子抜けしてしまったのだが、インタビューを続けると実はそれにはちゃんとした理由があった。
ここで念のため、ホンダ・フィットついておさらいしておくと、一般的な乗用車では後席の下か背面あたりに燃料タンクを配置することが多い。
しかしホンダ・フィットは前席下あたりの車体中央の下あたりに燃料タンクを設置する画期的なレイアウト手法のセンタータンクレイアウトを採用した車種で、初代(現行モデルは2代目)のホンダ・フィットはその第一号車になる。
センタータンクレイアウトの利点は後席を倒して荷室として使う場合、従来では燃料タンクがあったスペースに後席を収納することができるため、より大きな荷室を確保できることが最大の特徴だろう。 さらに低床、低重心が売りのホンダの技術は室内の広さだけではなく、キビキビとした走りにも一役かっている。
一般的なユーザーの方々であればセンタータンクレイアウトでホンダ・フィットを指名買いする人は皆無だろうと思うが、はじめて来店されたお客様に積極的に接している阿部さんによれば「サイズ感や燃費のよさでフィットを選んでいるお客様が多い」とのこと。恐らくコンパクトなボディーで広い荷室の代名詞的なクルマとして、ホンダ・フィットを購入の候補にあげている方が多いということだろう。
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