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自動車評論家コラム 2016/8/15 11:52

国産セダンは人気がない!?日本でセダンが売れない2つの理由(2/5)

国産セダンは人気がない!?日本でセダンが売れない2つの理由

セダンが売れない二つの理由(1)クルマに「実用性」が求められるようになった

セダンがここまで売れない状態に至った理由は、大きく分けて2つ。

まずはユーザーがクルマに対して、「趣味性」よりも「実用性」を求めるようになったこと。セダンの全高は大半が1500mm以下で、居住空間の後部に背の低いトランクスペースを独立して設けているが、このボディ形状は空間効率が悪い。

日産 フーガ
日産 フーガ日産 フーガ

トランクスペースの部分まで天井を長く伸ばして室内を広げ、背を高くした方が居住性や積載性は向上する。その典型がミニバン、背の高い軽自動車、背が低いタイプではワゴンだ。

SUVはボディの基本形状がワゴン風で空間効率を高め、下半分は大径タイヤの装着などによって力強さを演出。効率と趣味性を両立させて人気を得ている。

それに比べ、セダンはまず車内が狭い。

その代わり外観は伸びやかでスマートに仕上げられているが、クルマの普及期から50年以上にもわたり定番のデザインであったため、イメージ面で古さが伴ってしまう。実用性が低い上にその姿にも魅力を感じないとなれば、売れ行きは下降する。

歴史の古いメーカーならば、セダンとの相性は良い

メルセデス・ベンツ Eクラス

だが、メルセデス・ベンツのような歴史あるメーカーの輸入車ならば、ブランドイメージとセダンボディとの相性は良い。

メルセデス・ベンツというメーカーが持つ魅力として「長年にわたる伝統」がある。1990年代の前半までは、メルセデスにはAクラスやSUVもなかった。クーペとワゴンは一部にあったものの「ベンツといえばセダン」であったから、そのブランドイメージが今も強く残る。

また欧州車の魅力として古くから優れた「走行安定性」と「乗り心地」が挙げられるが、この魅力を高める上でもセダンは都合が良い。低重心で、なおかつ後席と荷室の間に隔壁が備わり、ボディの剛性も確保しやすいからだ。

低重心で高剛性のセダンが持つ走りと快適性の魅力は、欧州車のイメージとも合致する。

だからメルセデス・ベンツやBMWでは、セダンボディを受け入れやすい。今ではメルセデス・ベンツやBMWにもボディの種類が増えて、実用重視のニーズにも応えるが、セダンの人気も依然として高い。

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