日産、自宅でも燃料補給可能に!?エタノール燃料電池車を2020年メドに市販化か(1/2)

  • 筆者: 国沢 光宏
  • カメラマン:日産自動車/オートックワン編集部
日産、自宅でも燃料補給可能に!?エタノール燃料電池車を2020年メドに市販化か
バイオエタノールから発電した電気で走行する燃料電池システム「e-Bio Fuel-Cell」 バイオエタノールから発電した電気で走行する燃料電池システム「e-Bio Fuel-Cell」 バイオエタノールから発電した電気で走行する燃料電池システム「e-Bio Fuel-Cell」 バイオエタノールから発電した電気で走行する燃料電池システム「e-Bio Fuel-Cell」 バイオエタノールから発電した電気で走行する燃料電池システム「e-Bio Fuel-Cell」 バイオエタノールから発電した電気で走行する燃料電池システム「e-Bio Fuel-Cell」 バイオエタノールから発電した電気で走行する燃料電池システム「e-Bio Fuel-Cell」 バイオエタノールから発電した電気で走行する燃料電池システム「e-Bio Fuel-Cell」 日産自動車 副社長 坂本秀行氏 日産自動車 理事総合研究所長 アライアンス グローバル ダイレクター 土井三浩氏 日産自動車 副社長 坂本秀行氏(左)、日産自動車 理事総合研究所長 アライアンス グローバル ダイレクター 土井三浩氏 画像ギャラリーはこちら

新燃料電池車コンセプト、「やっちゃえNISSAN」です!

トヨタ「MIRAI(ミライ)」ホンダ「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル) 」

突如日産が発表した新しい燃料電池車のコンセプトを見てウナりました!そういうアプローチもあったのか、と!

もちろん日産は全容を公表していないため、半分以上は私の推測となる。予想が当たっていれば、乗用車用燃料電池車の主役になる可能性すら持つ。以下紹介しよう。

トヨタとホンダによって実用化を果たした燃料電池自動車ながら、依然として「水素をどうやって作り、どうやって圧縮するか」は大きな大きな課題として残ってしまっている。ガソリン車で言うと、エンジンの完成度は高いのに、燃料であるガソリンの供給に猛烈なコストと手間が掛かるという状況。

今回、日産から発表された新技術は、燃料に水素でなくバイオエタノールを使う。膨大なエネルギーを使って水素を作る手間が省け、巨大で驚くほど高価な水素タンクも不要。さらに燃料の補給だってガソリンスタンドで可能。実現すれば燃料電池車の普及に向け、さらに大きな1歩になる。

トヨタはメタノール改質型を止めていた

ホンダ「CLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル) 」

バイオエタノールはサトウキビやトウモロコシなどから作り出せるため化石燃料は不要。価格もガソリンと混ぜて使っているほどだから、ランニングコストだって問題にならない。ここまで読んで「そんなに凄いならトヨタやホンダはなぜ採用しないのか?」と思うことだろう。

もちろん他のメーカーだってとっくに手がけている。トヨタも『FCEV-2』(1997年)にメタノール改質型の燃料電池を搭載していた。なぜメタノール改質型を止めたかと言えば、出力的に厳しいからだ。そもそもメタノールから水素を作るには、高熱を加えたりするなど大がかりな装置になる。

加えて当然ながら車両に搭載出来るサイズでは、とうてい自動車を走らせるほどの出力を出せない。実際、トヨタFCEV-2は、車体の後半全てが改質装置+燃料電池だった。東京ガスの家庭用燃料電池『エネファーム』も天然ガス改質型で、大型冷蔵庫のサイズながら、わずか1馬力くらいである。

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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