autoc-one.jp 記事・レポート 特集 PR企画 Volkswagen Passat GTE Special Contents ~未来から届いた“Passat GTE”という解答~ Vol.2 競合車種徹底比較(4)

Volkswagen パサート GTE

フォルクスワーゲン パサート GTE スペシャルコンテンツ ~未来から届いた“Passat GTE”という解答~ Vol.2 競合車種徹底比較

ドイツプレミアムPHEV徹底比較 5 ~走行性能編~

フォルクスワーゲン パサート GTE

1.4リッターのターボとモーターの併用で加速力を大幅向上

フォルクスワーゲン パサート GTE

VW パサート GTEが搭載するエンジンは直列4気筒の1.4リッターターボだが、PHEVのモーター駆動を併用することで、動力性能が大幅に高まった。1.4リッターターボのみのTSIハイラインなどは、自然吸気エンジンに当てはめると2.5リッタークラスの性能だが、GTEでは3リッターを超える加速を見せる。

充電された電気を使って走る時は基本的にモーター駆動のみだが、高速域まで含めて力強い。フル加速時にはエンジンが始動するが、その機会はほとんどない。
特にアクセルペダルを軽く踏んでいる状態で加速する時に、滑らかさを実感する。小排気量ターボは2000回転以下で出力が不足しやすいが、この回転域を反応の素早いモーターが効果的に補う
カーブを曲がる時はボディの重さを少し意識するが、基本的な運転感覚はTSIハイラインなどと同様だ。
もともとVWは、操舵感を少し鈍めに抑えて扱いやすさを重視しているから、この味付けとGTEの重量増加は相性が良い。

フォルクスワーゲン パサート GTE

パサート GTEアドバンスは、18インチタイヤの装着で乗り心地が路面によって硬く感じるが、しっかりした印象で安心感が高い。乗り心地を重視するなら、17インチタイヤを履いたノーマルタイプのパサート GTEも検討すると良い。

そして先の項目で触れた「GTEモード」を選べば、気持ちの良い滑らかでスポーティな加速感を満喫できる。
PHEVの価値が環境性能にとどまらず、走る楽しさまで盛り上げてくれることに気付くだろう。

メルセデス・ベンツ C350e

モーターの駆動力に余裕があって乗り心地も快適

メルセデス・ベンツ C350e

メルセデス・ベンツ C350eの特徴は静粛性が優れていること。
ハイブリッド走行時には直列4気筒エンジンのノイズを若干感じるが、充電された電気で走るモーター駆動時はとても静かだ。
モーターは駆動力が高く、駆動用電池が十分に充電された状態であれば、上質な電気自動車として走行する。アクセルペダルを深く踏み込まない限りエンジンは始動しない。
またエンジン自体の性能も高く、スポーツ/スポーツ+のモードを選んでエンジンとモーター駆動を併用すれば、直線的で活発な加速を味わえる。

メルセデス・ベンツ C350e

操舵感は機敏ではないが、車両は鈍さを感じさせずに向きを変える。後部にリチウムイオン電池を搭載するので、後輪側の荷重が51%と少し重いが(車検証の記載値)、走行安定性に不満はない。
乗り心地は18インチタイヤを装着しながら硬さを抑え、優れた静粛性と相まって快適な走りを満喫できる。

BMW 330e

PHEVでありながらガソリンエンジンの特性を実感

BMW 330e

BMW 330eの運転感覚は、ガソリンエンジンの特性が強い。
モーターの駆動力に不足はなく、駆動用電池が充電されていればエンジンを始動させずに走れるが、VW パサート GTEやメルセデス・ベンツ C350eほど強力ではない。
それでもエンジンが直列4気筒2リッターのターボで、自然吸気エンジンに当てはめると2.8リッタークラスの性能を備えるから、スポーティな走りは味わえる。ノイズは小さくないが耳障りには感じない。

BMW 330e

操舵感はBMW 3シリーズらしく正確だ。ボディの後部にリチウムイオン電池を搭載するため、後輪に51%の荷重が加わるが(車検証の記載値)、走行安定性のバランスは良い。
320iほど軽快ではないが、330eならではの落ち着きを感じる。

アウディ A3スポーツバック e-tron

コンパクトなボディにパワフルなハイブリッドを搭載

アウディ A3スポーツバック e-tron

アウディ A3スポーツバック e-tronの動力性能は力強い。
モーターの駆動力はVW パサート GTEに比べて若干下がるが、車両重量は150kgほど軽い。モーターはアクセル操作に対する反応が素早いから、駆動用電池が十分に充電されていれば、動力性能に余裕のある電気自動車に近い感覚で運転できる。
エンジンを始動させない状態では、走行時のノイズが小さく、PHEVとしての満足度を高めた。

アウディ A3スポーツバック e-tron

操舵感はA3スポーツバックらしい軽快感は削がれるが、直進安定性は良好だ。
走りを重視するならSラインパッケージを装着して18インチタイヤを履かせるのも良いが、乗り心地が少し硬い。アウディらしい快適性を重視するなら、標準グレードの17インチタイヤを推奨したい。

ドイツプレミアムPHEV徹底比較 6 ~総評編~

フォルクスワーゲン パサート GTE

PHEVの採用でパサートの上質感と走行性能がさらに高まる

フォルクスワーゲン パサート GTE

VW パサート GTEの価格は、標準グレード519万9000円、上級のGTEアドバンス579万9000円だ。
GTEアドバンスには、ナパレザーシート、運転席と助手席の電動調節機能、アクティブインフォディスプレイ、駐車支援システムなどが装着されて60万円の上乗せになる。
価格の割安感も考慮するなら標準グレードで十分だ。車両だけでなく歩行者も検知して緊急自動ブレーキを作動させるプリクラッシュブレーキシステム、レーンキープ/レーンチェンジアシストシステムといった安全装備が豊富に装着され、カーナビも付いている。

フォルクスワーゲン パサート GTE

ちなみにベースになったパサートの1.4リッターターボは価格が割安で、TSIコンフォートラインが359万円、TSIハイラインは414万円だ。
装備の違いを差し引いてもGTEは130万円程度の上乗せだが、前述のように燃費に加えて動力性能も大幅に増強される
リチウムイオン電池の総電力量も9.9kWhと比較的余裕があるから、環境性能を重視するユーザーには注目されるだろう。
特に滑らかな運転感覚は、VWの最上級セダンに位置するパサートの上質感をさらに高める。

外観も抑制の利いたデザインとしながら強い存在感を併せ持ち、VWがプレミアムブランドに昇華したことを感じさせる
時代の流れに応じてVWのあり方も変化しており、それを端的に表現しているのがVW パサート GTEだと思う。

メルセデス・ベンツ C350e

メルセデス・ベンツらしい滑らかさと静かさを徹底追求

メルセデス・ベンツ C350e

メルセデス・ベンツ C350eアバンギャルドの価格は721万円。
歩行者を検知できる緊急自動ブレーキをセットしたレーダーセーフティパッケージ、電子制御式エアサスペンション、レザーツインシートなどの上級装備がセットされる。
ちなみにベースとなったエンジンの設定は、670万円のC250スポーツだ。装備の水準はC350eが少し上まわるから、PHEVを搭載して51万円の価格アップなら割安だろう。

C350eアバンギャルドで最も注目されるのは、モーターの駆動力が高く、なおかつ静かなこと。PHEVにしたことで、Cクラスの上質感がさらに向上した。
ハイブリッド走行時のJC08モード燃費は17.2km/Lだから、クリーンディーゼルターボを搭載したC220dアバンギャルドの20.3km/Lに見劣りするが、滑らかさや静かさを重視するユーザーにとっては、選ぶ価値が高いと思う。

BMW 330e

ガソリンエンジンの持ち味を考慮したPHEV

BMW 330e

BMW 330eの価格は、ベーシックなスタンダードが554万円、スポーツが577万円、ラグジュアリーが597万円、試乗したMスポーツが599万円だ。330eとほぼ同じ設定の2リッターターボエンジンを積んだ320i Mスポーツが534万円だから、330eはPHEV化で価格を65万円ほど高めている。
運転感覚は、PHEVの性格を控え目に表現した。短距離の移動であればモーター駆動のみでエンジンを始動させずに済むが、エンジン駆動による吹き上がりの良い走りに特徴がある。

BMW 3シリーズでは、エコ指向のモデルとしてクリーンディーゼルターボの320dも用意され、Mスポーツの価格は557万円だ。JC08モード燃費は19.4km/Lだから、330eがハイブリッド走行した時の17.7km/Lを上まわる。
複数のパワーユニットを選べることが特徴で、使い方や好みに合わせて検討したい。

アウディ A3スポーツバック e-tron

上質な走りと環境性能を両立させたプレミアムコンパクト

アウディ A3スポーツバック e-tron

A3スポーツバック e-tronの価格は564万円。A3スポーツバック 1.4TFSI シリンダーオンデマンドの価格が356万円だから、208万円の価格アップになる。
e-tronにはカーナビなども標準装着され、実質的な差額はもう少し縮まるが、コンパクトな5ドアハッチバック車としては高価だ。
ただしモーター駆動により動力性能は大幅に向上して、ハイブリッド走行時のJC08モード燃費も23.3km/Lと優れる。もう少し価格を抑えれば、上質な走りと環境性能を両立させたコンパクトなモデルとして注目されるだろう。

プレミアム感覚という意味では、A3のセダンにe-tronを搭載すると魅力がさらに際立つと思う。

  • TEXT:渡辺陽一郎
  • PHOTO:小林岳夫