MOTAトップ ニュース/記事 特集 PR企画 Volkswagen Passat GTE Special Contents ~未来から届いた“Passat GTE”という解答~ Vol.2 競合車種徹底比較(2)
パサートはVWの最上級車種。
昔のVWはゴルフを筆頭にコンパクトカーの品ぞろえが中心で、メルセデス・ベンツやBMWはミドルサイズ以上を手掛けたが、今は状況が変わった。
ブランドによるサイズの垣根が取り払われ、メルセデス・ベンツもコンパクトなAクラスやGLAを用意する。VWは上級車種のパサートに力を入れるようになった。
前輪駆動のLサイズセダンとあって車内が広く、後席を含めて開放的な雰囲気だ。インパネやシートなどの内装は上質で、大人4名が乗車して、長距離を快適に移動できる。
その一方でエンジンは、幅広いグレードに直列4気筒の1.4リッターターボを搭載。十分な動力性能と抜群の低燃費を両立させ、長距離移動時でも燃料の消費量や二酸化炭素の排出量が少ない。
この高効率をさらに向上させたのがPHEVのGTEだ。環境性能の優れたパサートのプレミアムバージョンといえるだろう。
上質な内外装、快適な乗り心地などにPHEVの先進性が加わることで、VW パサートの魅力がさらに際立っている。
日本で最も馴染みやすいメルセデス・ベンツがCクラスだ。
この前身は1980年代に発売された190E(W201型)で、5ナンバーサイズに収まることから日本でも人気を高めた。1990年代にフルモデルチェンジを行って名称をCクラスに変更している。
今のメルセデス・ベンツはコンパクトな車種を豊富に用意するが、後輪駆動で最小サイズになるのはCクラス。今では前輪駆動も走りの質が高まり、駆動方式による優劣は薄れたが、感覚的な違いは残る。
ボンネットの長い外観、上質な内装を含め、Cクラスは比較的小さなボディながらもメルセデス・ベンツらしさが濃厚だ。
そしてC350eは直列4気筒の2リッターエンジンをベースにPHEVを成立させ、走りの良さと優れた環境性能の両立を目指した。
BMWは古くからスポーティな運転感覚を特徴としてきた。
ミドルサイズのボディを備えた3シリーズは、日本の峠道にも適した大きさで、BMWの機敏な操舵感を満喫できる。
また全幅を1800mmに抑えたので、混雑した市街地や狭い駐車場での取り回し性も良好だ。
駆動方式は後輪駆動で、ボンネットの長い外観もスポーツセダンの典型といえるだろう。
内装は引き締まり感が伴うデザインで、車両との一体感を得やすい。
PHEVの330eは、直列4気筒2リッターのターボエンジンに、モーターとリチウムイオン電池を組み合わせる。3シリーズの特徴とされる運転の楽しさと、優れた環境性能を両立させたことが特徴だ。
アウディのPHEVは、コンパクトなA3スポーツバック e-tronとして設定されている。
アウディの主力車種は、セダンとワゴン(アバント)のA4だが、今のところe-tronは選択できない。
A3スポーツバックはボディがコンパクトで、e-tronの場合全長が4330mm、全幅は1785mmに収まる。日本の街中で運転のしやすい大きさだ。
その一方で内装はアウディらしく上質。空間効率も比較的高く、全長が短い割に後席も窮屈ではない。
乗り心地は5ドアハッチバックの中では快適で、アウディの良さを満喫できる。
e-tronは直列4気筒の1.4リッターターボをベースに、モーターとリチウムイオン電池を組み合わせて、環境性能を向上させた。
VW パサート GTEは、直列4気筒1.4リッターの直噴ターボエンジンを搭載して、最高出力が85kW(116馬力)のモーターを組み合わせる。ゴルフもPHEVのGTEを用意するが、このモーターの最高出力は80kW(109馬力)。基本設計は共通ながら、パサート GTEには専用のチューニングを施した。
エンジンとモーターの駆動力を合計したシステム最高出力は218馬力に達して、パサートの1.4リッターターボに比べると68馬力の向上になる。
GTEではエンジン本体にも改良を加え、シリンダーの内側にはプラズマコーティングを施し、ピストンが上下に動く時の摩擦抵抗を低減した。耐磨耗性も向上させて耐久力を高めている。
そして注目すべきは燃費性能。ハイブリッド走行時のJC08モード燃費は21.4km/Lに達する。日本のセダンでいえば1.5リッター並みの燃費だから、動力性能が3リッタークラスに増えることを考えると効率がきわめて高い。
充電して電気を蓄えられるリチウムイオン電池の総電力量は9.9kWhと大きい。ゴルフ GTEに比べても1.2kWh拡大された。
満充電された状態で、モーター駆動のみによって走れる航続可能距離は51.7kmと長い。
パサートはVWのフラッグシップモデルでもあるから、前述のように動力性能を大幅に向上させた。そのメリットを際立たせるのが、3つの走行モードだ。
電気だけで走る「Eモード」、エンジンとモーター駆動の両方を使って力強い加速性能が得られる「GTEモード」、走行状態に応じて高効率な走り方が自動的に行われる「HV(ハイブリッド)モード」を設けた。
市街地を走る時に「Eモード」を使えば、モーター駆動のみの走行状態が維持されて、充電された電気を使ってクリーンな走りが行える。
長距離を移動する時は「HVモード」を選ぶことで、効率を高められる。
そして峠道などでは「GTEモード」を選択。動力性能が大幅に向上して、パサート GTEがまさにGTカーであることを実感できるだろう。
このほか「バッテリーチャージモード」も用意され、エンジンの力でリチウムイオン電池が充電されるから、市街地などでノイズの小さな「Eモード」走行を積極的に行える。
C350eが搭載するPHEVのシステムは、直列4気筒2リッターの直噴ターボエンジンがベースとなる。
Cクラスには1.6リッターのターボも用意されるが、C350eはC250スポーツと同様の2リッターターボにすることで、PHEVでありながら動力性能に余裕を持たせた。
モーターの最高出力は60kW(82馬力)。エンジンの排気量が2リッターで、モーターの駆動力と合計したシステム最高出力は279馬力と力強い。
ハイブリッド走行時のJC08モード燃費は17.2km/Lだ。エンジン性能の高さを考えれば納得できる数値だろう。
リチウムイオン電池の総電力量は6.28kWh。満充電された状態で、モーター駆動のみによって走れる距離は28.6kmとなる。
エンジンは直列4気筒1.4リッターの直噴ターボ。アウディ A3スポーツバックでは馴染みのあるユニットだが、e-tronでは専用のチューニングを施した。この内容はVW ゴルフ GTEとほぼ同じだ。
組み合わせられるモーターの最高出力は80kW(109馬力)とされる。
エンジンとモーターの駆動力を合計したシステム最高出力は204馬力。A3スポーツバックはボディがコンパクトで、e-tronでも車両重量は1570kgだから、加速性能にも余裕がある。
ハイブリッド走行時のJC08モード燃費は23.3km/L。ライバル車として取り上げたセダンに比べると、ボディが軽いこともあって優れている。
リチウムイオン電池の総電力量は8.7kWh。この数値もゴルフ GTEと同じだ。ボディが軽いこともあり、充電された電力で52.8kmを走行できる。