F1で快挙!セナもシューマッハも成し得なかった10代優勝ドライバー誕生!元F1ドライバーの父が英才教育(2/2)

F1で快挙!セナもシューマッハも成し得なかった10代優勝ドライバー誕生!元F1ドライバーの父が英才教育
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“持っている”男、マックス・フェルスタッペン

F1GP初の10代優勝のマックス選手

そして、マックス・フェルスタッペンが“持っている”ことを感じさせたのは、このスペインGPがレッドブルに参戦した初レースだったことだった。

スペインGPを前に、レッドブルはF1GP史上極めて珍しい交換トレードを行なった。その前の2戦で、フェラーリのセバスチャン・フェッテルに続けざまに追突したロシア人のダニール・クビアトと、マックス・フェルスタッペンを“入れ換えた”。マックスくんはレッドブルの弟チームのトロロッソから本家チームに昇格、クビアトは降格になった。

トレードで思い出すのは、1991年第11戦ベルギーGPでデビューしたドライバーが、次のイタリアGPでレッドブルの前身チームであるトップチームのベネトンへの移籍した事件だ。

そのドライバーは、「ミハエル・シューマッハ」。つまり、マックス・フェルスタッペンは、7回ワールドチャンピオンになったあのシューマッハ以来の期待される逸材、ということになる。

マックス・フェルスタッペンは、いよいよトップチームで迎えた初めての予選。チームメイトは、ダニエル・リカルド。若手ながらデビューから4年目の2014年に、やはりトロロッソからレッドブルにステップアップして3勝した若手で最も成功しているこちらも逸材だが、マックスくんをチームメイトに迎えたその予選に、面白い場面があった。

ダニエル・リカルドは、最後のアタックでメルセデスの2台に続く予選3番手に食い込んだのだが、そのタイムを記録した後、チーム無線で、“ワッハッハッハ”という高笑いがテレビに流れた。18歳の少年を倒せたことを心底喜んだのは、マックスくんの速さを感じ取っていたからに違いない。

セナ、シューマッハが成し得なかった10代チャンピオンになれるか!

F1GP初の10代優勝のマックス選手

さて、F1ドライバーの年齢をみてみよう。これまでの歴史から、18歳というのがいかに異例かがわかる。

最年少初勝利は、今回の記録更新で、歴代2位がセバスチャン・フェッテル21歳と73日、3位フェルナンド・アロンソ22歳と26日となったが、トップ7のうち5人が現役。

最近になって年齢層が下がっているのだ。これがワールドチャンピオンになると、最年少がセバスチャン・フェッテルの22歳、2番手がルイス・ハミルトンの23歳、3番手がフェルナンド・アロンソの25歳と全員現役だが、アロンソが記録を更新するまでの最年少は、1972年のエマーソン・フィティパルディまでさかのぼらなければならなかった。

ちなみにアイルトン・セナが初めてワールドチャンピオンになったのが28歳、ミハエル・シューマッハが25歳。要するに、10代でF1GPのタイトルを取るのは、「ほぼ不可能」ということになる。

クルマという複雑な媒介を使い、明晰な頭脳を持ち、チーム戦として闘うレーサーの才能は、他のスポーツに比べて経験が必要、といわれてきた。だから18歳の優勝は驚きなのだ。

マックスくんは、表彰台でフェラーリに乗るキミ・ライコネンとセバスチャン・フェッテルという二人のワールドチャンピオンを従えていた。確かに、スタート直後に最強メルセデスの二人が同士討ちして消えていたが、他の上位者の中にリタイアはなかった。その中で、結果としてフェラーリの二人を従えた、という実に分かりやすい表彰台だった。

メルセデスの接触というショッキングな場面から始まったレースの締めが最年少ウィナー誕生の場になった。記憶され易いという意味で、これ以上のシチュエーションはないだろう。

マックス・フェルスタッペンという少年がこれからどんな人生を歩むのか、またひとつ、F1GPの楽しみが増えた。

[Text:山口正己]

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筆者山口 正己

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

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