三菱自動車「燃費不正問題」、26日の記者会見で感じた二つの違和感(1/2)
- 筆者: 国沢 光宏
目標燃費にわずか0.2km/L届かないために?
4月26日に行われた三菱自動車の記者会見で中尾副社長から意外な発言があった。
2013年6月に発表された「eKワゴン」と「デイズ」の実力値は29km/Lだったのだという。目標の29.2km/Lに0.2km/L届かなかったから不正したということ。この数字、いろんな意味で「えっ?」と思う。
まず不思議なのが日産から出てきた「7%の差がある」という問い合わせ。0.2km/L届かないなら燃費差は1%に満たない。このくらいの差だと「おかしい」ということにはならないと思う。
逆に日産の燃費計測ドライバーが軽自動車に不慣れで、7%も低い数字しか出せなかったら、これまた問題。
いくら軽自動車に不慣れとは言え、7%だと27.2km/Lということになる。29km/Lの実力を持っているクルマとしちゃ下手すぎる。この数字、日産か三菱自動車のどちらかがウソを付いている可能性大。
ちなみに29km/Lと29.2km/Lなら、抵抗をホンの少し低くするだけで十分イケると思う。
この程度の不正なら、実験担当部長だけの判断で出来るだろう。加えてエコカー減税のクラスも変わらないため、払い戻し不要。燃費の差をユーザーに支払うという件も、0.2km/L分だと微々たるものだ。
三菱自動車の「不正の深刻度」も大幅に軽減されると思う。この件については追加情報を待ちたい。
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