F1レースは整理整頓の評価の場?実は上位チームほど整理されている(1/2)

F1レースは整理整頓の評価の場?実は上位チームほど整理されている
整理整頓世界選手権中国ラウンド。これから評価が始まる、ということで。 タイヤ交換が3戦連続で最短だったウィリアムズのピット。 ウィリアムズは2.1秒で4本交換のスーパー早業。 ノーズカウルは、専用のラックに掛けられる。 パーツの形に合せてピッタリ納まってピットに並べる。 フェラーリのカウル収納。こうしてピット前に並べる。 フェラーリのカウル収納。こうなってます。 ピット前のカウル収納ラック。 並べ方もピシッと。メルセデス。 最も遅いマノーでもこの水準。 ハース・チームピットのヘルメット収納棚。 画像ギャラリーはこちら

今年もメルセデスは連勝街道驀進中!

空中回廊F1 上海GP (マクラーレン・ホンダ)

2016年のF1GPは、上海サーキットで行なわれた中国GPで3戦を消化した。勝ったニコ・ロズベルグ(メルセデス)は、去年11月のメキシコGPから6戦続けて連勝街道を驀進中だ。

だが、スタート直後の混乱で接触からピットイン、大きく後退したセバスチャン・フェッテルが2位まで追い上げて、フェラーリファンが多い中国のスタンドの喝采を浴びた。勝負の世界で“もしも”は言いっこなしだが、今回だけは、“もしセバスチャン・フェッテルがスタートでアクシデントに遇わなければ”と思いたくなるレースだった。フェラーリは確実に力をつけ、メルセデス勢もそれを知っている。

さて、中国GPの会場である上海国際サーキットは、ストレートをまたぐふたつの『空中回廊』が有名だが、広大なパドックも特徴のひとつだ。パドックは、簡単に言えばF1グランプリ会場の駅前広場のようなところで、チーム関係者やVIPゲストが行き来し、ピットガレージ寄りのスペースでは、レースの準備作業が行なわれる。

上海サーキットのそのパドックは、他のGP会場に比べるとだだっ広さが半端ではない。ざっと幅25m×長さ300m。2004年のオープンした時から、土地代が安いにしてもいくらなんでも広すぎる、とささやかれていた。

今年は特に、マクラーレン・ホンダのピットが、メディアセンターがある最終コーナー寄りの『空中回廊』の反対側の1コーナー近くになったので、取材で往復500m以上を日に何度行き来したことか。

ピットは、前年の成績順に並ぶから、10チーム中9位だったマクラーレン・ホンダは、新チームを含めて、下から3番目。だからピットがその位置になった。今年は好成績を残して、来年は是非とももう少し近い場所に移動してほしい。

忙しないパドックで走り回っている人はいない!?

タイヤ交換が3戦連続で最短だったウィリアムズのピット。

それはともかく、限られた関係者だけに入場が許されるパドックエリアは、広ければ広いだけ、色々と多忙のはずのチーム関係者が走り回っていてもよさそうなものだ。だが上海に限らず、F1グランプリではパドックを走り回っている人の姿をまず見かけることはない。

マクラーレン・ホンダがマールボロのスポンサーカラーだったアイルトン・セナ時代に、マクラーレンにジョイントして仕事を始めた友人の話が面白い。

憧れのマールボロ・マクラーレンの赤と白のチームウェアを着て張り切りまくってパドックを走っていた彼は、当時のチーム代表ロン・デニスに呼ばれ、こう言われた。「このウェアを着ている時は絶対に走るな」。彼は一瞬何故かわからなかったが、デニス代表の言葉で目が覚めた。

パドックには、世界中からスポンサーや関連のVIPがやってくる。マールボロのウェアを着た彼が息せき切って走っていると、スポンサーのマールボロが“慌てている”というイメージをそういう要人たちに伝えてしまう。だから走ってはいけない。以来、彼は二度とF1会場では走らないことにした。

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山口 正己
筆者山口 正己

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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