マツダが新型ロータリーエンジン関連の特許を続々申請!燃費改善技術の開発も大詰め(1/2)

マツダが新型ロータリーエンジン関連の特許を続々申請!燃費改善技術の開発も大詰め
ロータリーエンジンを載せるコンセプトモデル「RX-VISION」 ロータリーエンジンを載せるコンセプトモデル「RX-VISION」 次世代RENESIS(ロータリーエンジン16X)(2007年) 特許申請された新型ロータリーエンジン関連の図 ロータリーエンジンを載せるコンセプトモデル「RX-VISION」 ロータリーエンジンを載せるコンセプトモデル「RX-VISION」 ロータリーエンジンを載せるコンセプトモデル「RX-VISION」 ロータリーエンジンを載せるコンセプトモデル「RX-VISION」 ロータリーエンジンを載せるコンセプトモデル「RX-VISION」 ロータリーエンジンを載せるコンセプトモデル「RX-VISION」 ロータリーエンジンを載せるコンセプトモデル「RX-VISION」 画像ギャラリーはこちら

本気でロータリー復活へ!燃費改善技術の開発も大詰め

特許申請された新型ロータリーエンジン関連の図特許申請された新型ロータリーエンジン関連の図

マツダがロータリーエンジンに関連する特許を多数出してきた。いまさらロータリーエンジンを手がけるメーカーなど無いと思うけれど(特許を取らなくても問題ない、ということです)、まぁ取れるモノなら何でも取っておこう、ということなんだろう。

関係文書を読む限り、燃費改善技術の開発を熱心に行っている様子。以下、紹介したい。

最も多かったのは、燃焼室形状に関する内容。ピストンエンジンの場合、燃焼室は基本的に円筒形となる。上死点で着火すると、極めて薄い円筒内で爆発が始まり、当然ながら均一に燃えない。

燃焼効率を追求したスカイアクティブのピストン見ると、複雑な形状になってます。この“穴”の中にガソリンを直接噴射させることにより均一な燃焼を開始し、完全燃焼させている。

ロータリーエンジンはさらに燃焼室形状が悪い。円筒であれば点火プラグからの距離は“ほぼ”均等。しかしロータリーの燃焼室はお弁当箱のような形状をしているのだった。

四隅についちゃ点火プラグからの距離が遠く、低負荷で回転数低いと上手に燃えない&燃え残る。もっと言えば熱も逃げてしまい、効率まで悪くなってしまう。

特許の内容を見ると、スカイアクティブのピストン頭部のように、燃焼室の形状を工夫している。具体的に書くと、ミゾを掘ることでロータリーの回転と共に圧縮した空気の流れを作り出し、そこへ直接燃料を噴射(つまり直噴化ですね)、効率良く燃焼させてやろうという狙い。

なるほどこれなら自由に燃焼室のカタチを作れます。

さらに燃焼ガスのコントロールをすることにより、熱を逃がさなくなる。冷えた場所は冷たいまんまに出来るということ。効能については記載されていないけれど、燃焼室形状の最適化や、直噴の導入、熱損失の減少などにより、低負荷時を中心に20%程度の燃焼効率アップが出来る?

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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