autoc-one.jp 記事・レポート 特集 カーソムリエ AE19 Activity Report 関東学生対抗 軽自動車6時間耐久レース イベントレポート

17校の大学自動車部員達が、軽自動車を駆り熱き戦いを繰り広げる「関東学生対抗 軽自動車6時間耐久レース」。
同レースで使用する車両は660cc以下、燃料は「バイオエタノール燃料」を使うことでエコ(環境)に配慮するという、新しいカタチのモータースポーツに挑戦するのは、AE19のメンバー「青山学院大学 湯川修平さん」「青山学院大学 北田英之さん」「早稲田大学 原田和樹さん」「早稲田大学 石塚雄太さん」の4名!
今回は、「Activity Report」と題して、AE19である彼らの活動の一つであるレースの模様をレポート致します!

  • 概要
  • マリオレポート!
  • 青山学院大学 自動車部
  • 早稲田大学 自動車部
  • (番外編)日大 自動車部
  • GALLERY
  • 第17回 関東学生対抗 軽自動車6時間耐久レース

    競技名:第17回関東学生対抗軽自動車6時間耐久レース
    主催:全日本学生自動車連盟 関東支部(略称AJSAA)
    競技種目:軽自動車耐久レース
    開催日:平成25年10月13日(日)OB・一般/平成25年10月14日(月・祝)学生自動車部
    開催場所:スポーツランド信州
    競技内容:未舗装路(ダートコース)を複数名が交代で6時間に渡り、同時走行し、その周回数を競う。周回数が多く、かつ早くゴールしたチームが勝者となる。 競技車両:競技車両は、軽自動車で排気量660cc以下の車両とする。駆動は二輪駆動のみ。過給器(ターボ)付車両、ワンボックス、キャブトラックは不可。カムシャフトは2本で、1気筒あたりのバルブは4本までとし、キャブレター仕様車両のみ。

  • 「全日本学生自動車連盟」とは

    「関東学生対抗 軽自動車6時間耐久レース」を主催するのが、「全日本学生自動車連盟 関東支部」。全日本学生自動車連盟は、学生スポーツの本旨に基づき、自動車競技を通じて各大学自動車部相互の親睦、自動車文化の向上・発展を全国規模で広げていくために設立されました。
    発足は1952年と古い歴史を持ち、学生自動車スポーツの連合としては国内最大規模を誇ります。

    同連盟では、加盟校を対象としたモータースポーツ大会の開催を主な活動としており、近年では“エコドライビング“の必要性を積極的に発信、加盟校に普及させることで、学生から学生へ、そして社会へ普及させていくことを目的の一つとしています。

    ◆全日本学生自動車連盟 公式ホームページ
    http://ajsaa.com/

  • 全日本学生自動車連盟「関東支部」について

    全国5支部(関東支部・中部支部・関西支部・中四国支部・九州支部)の中の基幹支部となるのが関東支部で、全日本規模における本部機能も兼ね備えています。

    支部長:曽根 進氏(日本大学経済学部教授)
    副支部長:磯野計一氏(慶應義塾大学 自動車部OB)

    監事:勝呂 大作氏(駒沢大学 自動車部OB)/河野 華子氏(東京農業大学 自動車部OB)

    総務担当:水野 政純氏(東京農業大学 自動車部OB)/児玉 貴子氏(中央大学 自動車部OG)/針山 善久氏(慶應義塾大学 自動車部OB)/見目 正嗣氏(早稲田大学 自動車部OB)/市川 鉄雄氏(明治大学 自動車部OB)

    財務担当:林 信一郎氏(立教大学 自動車部OB)/小川 史氏(法政大学 自動車部OB)

    競技統括:樋口 雅樹氏(法政大学 自動車部OB)/山口 顕氏(青山学院大学 自動車部OB)/土屋 良公氏(早稲田大学 自動車部OB)

    ジムカーナ担当:橋本 和久氏(立教大学 自動車部OB)/日暮 直樹氏(青山学院大学 自動車部OB)/鈴木 正俊氏(専修大学 自動車部OB)/平福 恵子氏(立教大学 自動車部OB)

    ダートトライアル担当:野波 幸伸氏(東海大学 自動車部OB)/山田 悠馬氏(早稲田大学 自動車部OB)/伊部 一樹氏(専修大学 自動車部OB)/遠藤 美子氏(日本大学 自動車部OB)

    フィギア担当:高橋 順晃氏(日本大学 自動車部OB)/杉田 篤信氏(中央大学 自動車部OB)/力石 尚武氏(慶應義塾大学 自動車部OB)/河野 華子氏(東京農業大学 自動車部OB)

    軽耐久担当:吉木 達嗣氏(日本大学 自動車部OB)/濱口 慶一氏(法政大学 自動車部OB)/柳沢 俊介氏(明治大学 自動車部OB)

    エコラン担当:秦 昇三郎氏(中央大学 自動車部OB)/熊木 健司氏(千葉工業大学 自動車部OB)/桑原 充男氏(千葉工業大学 自動車部OB)

    運営競技委員:竹之内 光夫氏(法政大学 自動車部OB)/芳賀 則雄氏(中央大学 自動車部OB)/高橋 秀明氏(立教大学 自動車部OB)/柳 済龍氏(法政大学 自動車部OB)/永峰 真氏(慶應義塾大学 自動車部OB)/村井 康弘氏(慶應義塾大学 自動車部OB)/藤原 淳氏(専修大学 自動車部OB)/渡辺 摩弥子氏(青山学院大学 自動車部OB)/森田 真未氏(聖心女子大学 自動車部OG)

    常任委員長:田所 知之氏(早稲田大学 4年)

    常任副委員長:佐々木 達彦氏(中央大学 4年)

    常任委員:土肥 岳史氏(日本大学 4年)

    会計:森 雄一朗氏(東海大学 3年)

    渉外:牧原 侑紀氏(慶應義塾大学 4年)

    渉外補佐:斉藤 誠氏(千葉工業大学 4年)/依田 和樹氏(明治大学 2年)/鈴木 健氏(青山学院大学 2年)/岡部 瑠一氏(日本大学 2年)

    加盟校一覧(計38校)

    亜細亜大学/青山学院大学/学習院大学/神奈川大学/関東学院大学/慶應義塾大学/工学院大学/國學院大学/駒沢大学/芝浦工業大学/上智大学/成蹊大学/成城大学/聖心女子大学/専修大学/大東文化大学/拓殖大学/千葉工業大学/中央大学/東海大学/東京大学/東京電機大学/東京都市大学/東京農業大学/東京理科大学/東北大学/東北学院大学/東洋大学/日本大学/防衛大学校/法政大学/明治大学/明治学院大学/明星大学/横浜商科大学/山形大学/立教大学/早稲田大学
    ※2013年6月現在

    ◆全日本学生自動車連盟 関東支部ホームページ
    http://kantou.ajsaa.com/result.htm

  • レポーター:マリオ高野

    1973年大阪生まれ。免許取得後にクルマの楽しさに目覚め、ヴィヴィオとインプレッサWRXを立て続けに新車で購入。2001年に自動車雑誌の編集部員を目指し上京。新車情報誌やアメ車雑誌の編集部員を経てフリーライターとなる。編集プロダクション「フォッケウルフ」での階級は「二等兵」。

  •  不肖マリオ高野、恥ずかしながら学生による軽自動車のレースがこんなに熱いものだったとは知りませんでした。

     今年で17回目となる「関東学生対抗軽自動車6時間耐久レース」を観戦し、日本のモータースポーツの底力、クルマ文化レベルの高さに感動を覚えたのであります。観ていて得られるハラハラドキドキ感はスーパーGTなどのトップカテゴリーのレースに遜色がないと、掛け値なしにそう思いました。

     主催者の全日本学生自動車連盟(関東支部)の歴史は古く、なんと昭和7年には前身の全日本学生モーター連盟が結成されていたと聞いてビックリ。モータリゼーションが広まるはるか以前から、学生スポーツの一環として自動車文化の向上・発展をはかるために設立されていたのですね。大会が目指すものとしては、

    ・環境に配慮したモータースポーツの実践と推進
    ・入門者のためのさらなるステップアップ
    ・自動車文化としてのモータースポーツの確立
    ・モータースポーツの安全面の再確認
    ・社会人ドライバーとの交流によるテクニックの習得
    ・ドライバーとしてのマナーや社会的責任の再確認


    とあり、「すべての参加者がイコールコンディションのもと、練習の成果を遺憾なく発揮することができ、その経験を通じてモータースポーツ選手として大きく飛躍することができる、そのような貢献性の高い大会としたい」という願いが込められています。

     将来は本格的にレースの世界で生きて行きたいと考える学生はもちろん、そうではない学生でも学生のうちにレースの基礎を学び、経験することはたいへん有意義です。本レースでレースの面白さを実感した学生は、社会人になってからも趣味としてモータースポーツを続けるケースが多いといいますが、モータースポーツは一般的なスポーツ以上に「最初の取っ掛かり」が重要で、潜在的にやってみたい、いつか始めたいと思ってはいても、社会人になるとなかなか実現できずに時を過ごしてしまいがちなもの。いっそ、モータースポーツは義務教育にすれば良いのにといつも思いますが、本レースを経験した学生たちは、どんな形にせよ、きっと生涯にわたってモータースポーツを楽しむことができるに違いありません

     本レースは学生を対象としたアマチュアレースながら、ピット内ではバックギアに入れることが禁止(一方通行の概念による)されていたり、レースの前後に公式車検があったり(レース終了後はマシンに触れない)するなど、基本的な部分は国際規格のレースと同じ流れで運営される点が印象的でした。このレースを経験した学生は、レースの基本を頭と身体に叩き込まれるので、ステップアップしてさらに本格的なレースに参戦しても、違和感や戸惑いを覚えずに挑めるようになっているのです。

     開催場所はスポーツランド信州。1周の距離は約1.6km、高低差は約60mとかなり起伏の激しいダートコースで、道幅が狭くツイスティなレイアウトが特徴です。試走させていただいたところ、NAの軽自動車で全開アタックするにはドンピシャなコースであることを実感しました。

     非力な軽自動車でも迂闊にアクセルを踏むとコースアウトや転倒、横転が多発しますが、絶対的な速度が低いため、いまだかつてドライバーのケガ人は一人も出ていないとのこと。ダートラやラリーなどでもそうですが、全車ロールゲージを入れて4点式シートベルトを装着しているので、多少ひっくり返った程度では、多くの場合乗員は何ともありません。

     車両規定としては、排気量660cc以下の軽自動車で、過給器なしNAエンジンの2輪駆動のみ。カムシャフトは2本、1気筒あたり4バルブまでのキャブレター仕様のみとされています。ワンボックスやキャブトラックは認められないものの、これはつまり、古くて安い中古軽自動車で走ろうということ。タダ同然から数万円程度で入手できる市場最安値のクルマで参加できる(ナンバーなしでOK)ことから、究極の低予算でレースに参戦できる仕組みになっており、「モータースポーツ=お金がかかる」という図式を覆しているのです。聞けば、タイヤ代や交換部品の費用を合わせ、学生ひとりあたり、平均して2~3万円程度を負担しているようでした。

     そういう車両規定なので、各校のマシンはおのずと旧規格の軽自動車となり、ヴィヴィオやアルト、ミラ、キャロル、オプティといったラインナップが揃いますが、その中で過半数以上の主流となっているのがヴィヴィオ

     ヴィヴィオの人気が高い理由を探ると、まずエンジンが4気筒で高回転まで気持ちよく回り、旧規格のNA車としては比較的パワフルであること。整備性が良く、パーツが豊富にあることが挙げられるようです。ヴィヴィオといえば、WRCのグループNサファリラリーであのコリン・マクレーがドライブしたことがあるなど、ラリーカーとしての資質が高いことで定評がありますが、学生レースの主力としても重宝されていたのですね。スバル車好きとしてはウレシイ実態でありました。

     レースは複数名のドライバーが交代で6時間を走り、周回数が多くて速くゴールしたチームが勝者となります。原則として、ドライバーの連続走行時間は1時間と決められていて、ドライバーが少ないチームは1時間毎に交代で何回も乗る場合も有ります。

     この「6時間」というのは、数人のドライバーで走れば長過ぎてダレることはなく、短すぎて何も事件が起こらずアッという間に終わってしまうこともないという、実に絶妙な時間です。実際、終盤まで順調にトップを走っていた日本大学チームは、なんとレース終了まであと5分という段階になってマフラーが脱落。そのトラブルによって大幅に順位を下げるという悲劇に見舞われましたが、そういう不測の事態が起こりうるのもまたレースの難しさであり、また醍醐味でもあるので、この「6時間耐久」という設定はレースの面白さを身をもって味わうための大きなポイントになっています。

     ヘタしたら車齢は20年以上、新しくても10数年落ちの低年式軽自動車で路面からの入力が大きい起伏の激しいダート路面を走るのですから、速いだけではなく、老骨マシンを労って走るテクニックが極めて重要となる点も面白さを増す要因のひとつになっていますね。

     また、燃料にはエタノールを3%混合した「E3ガソリン」の使用が義務づけられていることも本大会の特徴です。バイオエタノールは農作物や廃木材などの植物から作るため、理論上の実質的なCO2排出はゼロ。また硫黄分を含まないため硫黄酸化物(SOx)の排出もゼロであることからクリーンな燃料とされており、環境省も普及に力を入れています。本大会は、若い世代がエコへの意識を高めることにも貢献しているというわけです。

     ちなみに、前日にはOB・一般の部によるレースも開催され、学生たちは諸先輩方の熱い走りを観て学ぶ機会も用意されました。大会役員には、全日本学生自動車連盟名誉顧問で、第1回日本グランプリでクラス優勝した往年の名ドライバーであり、また早稲田大学体育会自動車部のOBでもいらっしゃる多賀弘明さんもおられ、次世代のレース人の育成にご尽力されております。

     誰もが低予算で安全に参加できるのに、その実態はガチの本格派。一般の素人中年が参加できるレースにも、こういうレースがあれば良いのにとつくづく思った次第であります。学生たちが羨ましい!(笑)
  • 青山学院大学 自動車部 軽自動車6時間耐久レース 参加レポート

    AE(アシスタントエディター)湯川修平さん

    青山学院大学 自動車部に所属する湯川さんの愛車はプジョー106。
    元々クルマに興味が無く、MTとATの違いすら分からなかったものの、大学の自動車部に入ってから一変。
    左ハン マニュアルのプジョー106という稀有なクルマで、毎日のカーライフを楽しんでいる。

  • AE(アシスタントエディター)北田英之さん

    青山学院大学 自動車部に所属する北田さんの愛車はマツダスピードアクセラ。
    カフェで窓際に座るのは外を行き交うクルマを見るためという、根っからのクルマ好き。
    フルモデルチェンジやマイナーチェンジ、更には特別仕様車や限定車のチェックは欠かさない。

  • ~Report~

     全日本学生自動車連盟所属の大学自動車部にとって軽自動車6時間耐久レースとは、通常の一台ずつ行われるタイムアタックとは異なり、年間を通して唯一のレースです。一年生はこのレースに向けて軽自動車を購入し、競技車両へと製作を進め、完成後にこの車両で走行するという一連の流れをここで学びます。

     競技車両製作は安全対策のロールバーや4点ハーネスの装着、リアシートの撤去やフルバケットシートへの交換など、軽自動車ながらも本格的に行われ、一年生は上級生に教えてもらいながら自分たちの手で作業を進めていきます。青山学院大学体育会自動車部は今年度総勢5台、うち2台が一年生の製作した車両です。

     車両が完成したら実際の走行練習が始まります。走行路面はダートで滑りやすいため、アスファルトの公道と同じ感覚で走ると思わぬ動きに対応しきれないことがあります。そのため、コース側面への激突や場合によっては横転なども起こりますが、安全対策は万全なため大きな怪我に至る心配はほぼありません。練習会で故障した車両もガレージに持って帰り、できる限り自分たちの力で修復します。

     そしてレース本番、我々のチームは車両のボンネットを開けた中で互いの手を重ね、エンジン(円陣)を組んで気合を入れます。レースが開始され、総勢30台を超える車両が一つのコースを周回し、目の前を全力で駆け抜けていく姿は実に圧巻です。6時間ダートを全開走行するため、残念ながら故障やクラッシュによりリタイヤを余儀なくされるチームも多く、レース中断も多々あり、完走できるのは例年参加台数の半分程度でした。

     しかし、今年は各々ドライバーの腕が上がっているのか、クラッシュも例年に比べて少なく、完走できたチームも多かったようで、多くの学生が過酷な戦いを勝ち抜いて達成感を味わえたことと思います。

     今回自分の所属したチームは学生一般の部でしたが、優勝という結果を残すことができ、昨年の準優勝という結果を更新することができました。また、一年生の1チームも無事に完走しました。

     本レースにおいて、結果の優劣に関わらず、車両製作から走行に至るまでに求められていることはチーム力です。各々が役割を分担して計画的に作業を進めていくことで、団結力が増し、本番でのピット作業でもチーム力の差は目に見てわかることでしょう。車の知識やドライビングテクニックの高さだけでは勝つことができず、チーム全体としての動きや状況に応じた冷静な判断が必要となるこのレースは非常に奥が深いのです。この世界に深く足を踏み入れてしまったら最後、自分の親世代どころか、祖父に近い年齢のOBでさえ、今でも現役でOB部門のレースを続けるほど夢中にさせてしまうことにも驚きです。

     毎回、各大学OBOG、運営や協賛としてサポートして頂いている多くの方々へも感謝も忘れず、若い学生時代に仲間と共に全力で臨めるこのレースは来年の一回で最後のため、楽しむということを常に念頭に置きつつ、悔いのないように取り組みたいと思います。
    (TEXT:湯川修平)

  • ~Interview~

    青山学院大学3年生/湯川さん
     プジョー106のS16を愛車とし、小さくて軽いスポーツモデルが大好きな湯川さん。と言いながらも、大学の自動車部に入るまではレースにもまったく興味がなく、クルマをイジるという概念もなかったそうですが、自動車部への入部によりクルマとレースの世界にドップリはまるなど、人生が激変!(笑)
     レースでは、何よりもチーム力というか、チームの団結力が大事であることを実感させられたとのこと。マシンのヴィヴィオに関しては、パーツが豊富で壊れやすい箇所がよくわかっているため対処がしやすい点が草レースに向いていると評価してくれました。

    青山学院大学3年生/北田さん
     イコールコンディションの中で何台もブチ抜くなど、圧倒的な速さを見せ付けてくれた北田さん。アクセラスポーツを愛車とし、筑波サーキットを走り込んで腕を磨いていると聞いてその速さにも納得です。筑波ではライセンスを取ってマツダの耐久レースにも出ているとのこと。この狭いスポーツランド信州で何台もブチ抜くコツは何かと聞いてみると、次の、そのまた次のコーナーを考えながら、相手に遠慮をしないでガンガンアタックすることだそうです。
     見た目とはウラハラに、レースでは闘争心を剥き出しにして走っているようですね。後輩たちがピット作業に慣れてくるなど、年々チームとしての成長が見られるところも面白さだと語ってくれました。将来はレースを趣味として続けるか、何らかの形で仕事にするのか、現在悩み中とのこと。
    (TEXT:マリオ高野)
  • 早稲田大学 自動車部 軽自動車6時間耐久レース 参加レポート

    AE(アシスタントエディター)原田和樹さん
    早稲田大学自動車部の主将補佐で、愛車はトヨタ 80スープラ。
    クルマについては走りはもちろんながら、エクステリア・インテリアの質感にもこだわりをみせる。
    別記事の「ルーカス・オルドネス選手の来日イベントに潜入!」では、現役プロドライバーと互角の勝負をするほどグランツーリスモが得意という一面を披露している。

  • AE(アシスタントエディター)石塚雄太さん
    早稲田大学自動車部に所属する石塚さんは、父親の影響で幼い頃からミニカーと戯れる。
    幼稚園の時に書いた夢は「F1ドライバー」。大学の自動車部に加入後、自動車漬けの毎日を送る。
    同ラリー以外にも、「ルーカス・オルドネス選手の来日イベントに潜入!」「新型ゴルフ7のプレス試乗会へ学生2名が潜入!?」など、多くの記事に登場。

  • ~Report~

     今年は、1,2年生混合チームと2年生チーム、3年生チーム、4年生チームの計4チーム体制で臨みました。大会3週間前に、1年生がクルマを横転させてしまう等々、各車アクシデントに見舞われることもありましたが、大会当日には4台すべてをスタートラインに並べる事ができました。それだけでなく、3年生チームと4年生チームがそれぞれスタートグリッドの1番手と2番手を獲得し、絶好のスタートを切ることができました。

     しかしながら、序盤2週目で、1,2年生チームのアルトが突然エンジン停止してしまい、動けなくなってしまいました。その後、原因が配線の接触不良だと分かり、修復した結果チェッカーを受けることはできました。また、2番手でスタートした4年生チームも、途中、排気系のトラブルに見舞われ、かなりの時間を整備に取られてしまいました。4年生チームもチェッカーこそ受けられたものの、不本意な結果となってしまいました。

     一方、2年生チームのミラと3年生チームのヴィヴィオはコンスタントに周回を重ね、最終的に、2年生チームは学生一般の部でクラス4位、3年生チームは学生加盟校の部でクラス2位に入ることができました。しかしながら、3年生チームは100周以上を走った中で、わずか1周差で表彰台を逃し、3年生チームも優勝を3周差で逃した上、優勝したのが慶応義塾大学ということで、嬉しさよりも悔しさの残る結果となってしまいました。

     今年の軽耐久は、早稲田にしては珍しくリタイヤするチームがなく終えることができたので、そのことは好結果だと捉えて、今年の反省を糧に、来年は優勝を目指して頑張っていきたいです。
    (TEXT:石塚雄太)

  • ~Interview~

    早稲田大学2年生/原田さん
     最終型スープラNAエンジンの6MTという、極めてマニアックなスポーツカーを愛してやまない原田さんは、将来はクルマ業界に就業することを目標としています。早稲田のチームは毎年リタイヤ車が出ていたものの、今年は過去の経験を踏まえ、6時間の長丁場に合わせたドライビングスタイルを貫いたことが好結果に繋がったと自己分析してくれました。OBからの「レースの結果は95%が準備で左右される」というアドバイスも参考になったようです。

    早稲田大学2年生/石塚さん
     ビートやミラターボなど、普段から旧規格のスポーティな軽自動車で速く走ることを意識し、それを楽しんでいるという石塚さん。大学生だけが参加できる本格的なレースはこの学生対抗6時間耐久しか存在しないので、貴重なひとときを目一杯楽しんでいるとのこと。参戦マシンのミラはやや車重の重さがネックとなったようなので、来年はヴィヴィオなどの軽量マシンで挑戦することを検討中のご様子でした。
    (TEXT:マリオ高野)
  • (番外編)日本大学 自動車部 インタビュー

    AE(アシスタントエディター)竹内靖貴さん
    オートックワン主催「第一回 カーソムリエ学生選手権」において難問を突破、見事TOP3の一人となりジュネーブ行きの切符を手にした竹内さんは今回、後輩の活躍を観戦しに現地へ。
    愛車はNB型(2代目)ロードスターで日々ドラテクを磨き、将来はレース関係の仕事に就くことを夢見る。
    CR-Zのエコドライブで1位になるなど、相当な実力の持ち主。

  • ~Interview~

    日本大学3年生/竹内さん
     レースにはもっと積極的に出場したいと願うも、やはりお金がかかることが最大の障壁となっている現実に悩まされることは多いようで、この学生対抗6時間耐久は、レースとしては圧倒的に低予算で行える点が嬉しい様子でした。去年は3台のうち1台しか完走できなかったので、今年は何としても生き残りたい!と意気込みを語ってくれました。1号車ヴィヴィオで終盤まで堅調にトップを守っていたものの、最後の最後でマフラーが壊れ、悔しい結果に!(涙)それでも、今年はチームのレースマネージメントの面で良い経験になったそうです。

    日本大学3年生/女子/田村さん
     クラシック・ミニの可愛らしさからクルマの世界に惹かれるようになったという田村さん。今の愛車はセリカですが、「ST202です」と型式で呼ぶところなど、すでにクルマ趣味の世界にドップリはまっているご様子です。今回はオフィシャルの仕事でチームの運営には参加していませんが、自動車部に入ってからAT免許の限定を解除したそうなので、来年はドライバーとして参加して欲しいと中年オヤジは勝手に期待しております!(笑)

    日本大学3年生/女子/坂巻さん
     クルマ好きのお爺さんの影響でポルシェが大好きになったという坂巻さん。「いつかはポルシェ」などという言葉を口にする若者を見たのは20年ぶりぐらいのような気がします(涙)今はまだ愛車はお持ちではないようですが、ゼヒともがんばってポルシェオーナーになってほしいものです。田村さんと同じく今回はオフィシャルのお手伝いをされていたようですが、来年、もし部費に余裕があれば自分でも走りたいそうです!どうか、部費に余裕ができますように!(涙)

    (TEXT:マリオ高野)