autoc-one.jp 記事・レポート 特集 カーソムリエ “AE19”学生達による試乗レポートを掲載!~“Assistant Editor”「クルマ離れと戦う学生19人」 14-4

“AE19メンバーの紹介&レポート”

原田和樹 さんの日産ノート試乗レポート

  • 原田 和樹
    早稲田大学
    所有車 : トヨタ JZA80スープラ
    あまりお金のことは気にしません!(笑) インテリア・エクステリアの質感を1番気にします。走りが良くても格好の悪い車には乗りたくありません。 それと同じ位に走りが良い車を選びます。と言うより、そもそもデザインの良い車はたいてい走りも良いと思います(その逆は結構ありそうです…)。

    このクルマを一言で表すと?

    真に「ちょうどいい」車

    日産ノートについてのオススメポイント

    日産らしく、流線型のスタイルがコンパクトカーらしくなくて良い。インテリアも日産の推し進める完成品質の向上の成果が感じられ、要所要所に散りばめられたメッキの具合や配置も上品である。

    走りは軽快そのもので、旧型でいうところの「ビュンビュン系」といったところか。ただし、前触れ通りスーパーチャージャーはあくまで脇に控えている印象で、決して背中を押される加速感に見舞われるわけではない。ただし、その自然さがかえって街乗りには向いていると思われる。

    出力特性として、通常モードに加えこの種の車にはお馴染みの「エコモード」を搭載するが、担当者の説明ではスーパーチャージャーの作動領域を通常より狭めるモードなのだとか。試乗コースは特に起伏のある道でもなかったので、このエコモードで十二分であった。と言うよりは、通常モードとの違いがよくわからなかった、というのが正直なところである。流れの早い246号線など幹線道路で停止状態から加速する時、もしくは高速での合流時、追い越し時などに、エコモードでは少しもの足りないということなのであろうか。いずれにせよ、エコである分には悪いことはない。

    安全装備に対する意識の高さにも注目したい。日産発の「アラウンドビューモニター」は、自車の位置をまるで上空から見渡したように車内モニターに映し出すシステムであるが、これは従来カーナビにセットオプションで取り付けるものであった。しかし、オプション扱いのカーナビは価格が高く、それにさらにアラウンドビューをつけるとなると、さすがに二の足を踏む人も多いだろう。もっと言えば、このノートは決して高級車ではない。せっかく低く抑えた車輌本体の価格に、およそ数十万円分のシステムを組み込む金銭感覚の持ち主は、今の経済状況下にある日本にはおそらくそうそういないはずだ。しかし、日産は安全デバイスの普及率向上が第一と考え、ルームミラー内蔵型のアラウンドビューをカーナビとは別にプラス6万円で用意した。この辺りに、日産の心意気を感じる。アラウンドビューは、確かに上空からの俯瞰図として最もその機能を果たすかもしれないが、車輌の四方に取り付けられたカメラは車輌前後方向の死角や左右両輪の状況を確認するのに役立ち、巻き込みや脱輪といった日常想定されるトラブルの回避に相当な効果が期待出来る。こういった人的ミスの軽減を目的とした電子デバイスは各自動車会社が競って技術開発し、市場に導入しなければならない分野であるから、これを普及車に低価格で設定した日産は素晴らしいと思う。逆に、他社にはもっと見習ってほしい。

    日産ノートについての不満な点

    この価格でこの内容であるならば、ターゲットとなる購買層とその使用用途などを考慮に入れれば特に不満はない。

    が、個人的に大いに気になった点が1つ。シフトレバーが目に入って愕然としたのは、あからさまにプラスチッキーであるからだ。まるで中国で製造したアメリカのおもちゃのようで、走り出す前から気持ちが萎えてしまった。いや、もしかしたら見間違えかもしれない、と思ってしまうレベルである。造形も酷い。野球ボールを小さくしたようなデザインからはオシャレさを微塵も感じられず、素材感など何の工夫があったのか聞いてみたいほどだ。感性品質の言葉が空虚に聞こえる。あのパーツだけは、その空間内において忌み嫌われるべき存在である。