autoc-one.jp 記事・レポート 特集 カーソムリエ “AE19”学生達による試乗レポートを掲載!~“Assistant Editor”「クルマ離れと戦う学生19人」 08-1

“AE19メンバーの紹介&レポート”

米澤真広 さんのホンダN-ONE試乗レポート

  • 米澤 真広
    横浜国立大学
    運転席に座った瞬間から、顔がにやけてしまうクルマが最も理想的なクルマです。 その要素をランク分けすると以下になります。 1.速く走れはしなくとも、操作に対して忠実に動作し、クルマからの情報がよく伝わってくる足回り 2.レスポンスのいいエンジン 3.ドライバーに適切な情報を与えるインパネ 4.ダイレクト感のあるトランスミッション 5.どこか知らない街へ行きたくなるような室内空間やユーティリティ 以上が主な評価軸です。

    このクルマを一言で表すと?

    全部入りの軽自動車はもはや軽ではなく,新しい軽規格

    ホンダN-ONEについてのオススメポイント

    このクルマはとにかく楽.その一言に尽きる. 私が乗ったのはN-ONE Premium tourer Lパッケージの四駆というほぼ最上級グレードだったのだが,キツネにつままれたような不思議な感覚になった. 市街地の~60km/h程度をのんびり走るなら,アイドリングから大差ない回転数で走行可能なのだ.しかも,加速力が軽自動車のそれではない.ひとたびアクセルを踏み込めば,回転数は2000回転強までまわり,グイグイ加速していく.このときの乗車人数は大人3人と,ほぼフル乗車状態でこの運動性能を見せつけられた.こんな不思議なクルマにはいまだかつて乗ったことがない.1.3Lエンジンと同クラスというのは誇張ではなかった.そして,装備も軽自動車としては高級すぎる.このクラスにしては珍しいフロントスタビライザーの採用.新規設計のボディは剛性感があって高速でのコーナリングも不安感がない.さらに驚いたのは,知人の軽自動車ユーザーは,高速道路でけたたましく鳴り響くエンジン音や速度調整に苦労していたのだが,この車ならそんなことはありえないのだ.非常に低回転数で走行が可能であるだけでなく,クルーズコントロールで高速でも静かで快適な走りを楽しめるのだ.小さく見えて,実はかなりハイトワゴン.180cmクラスの男性が乗車して,頭上にこぶし1.5個のスペースがある.
    後席の荷室空間が多彩で足元空間も広い.ドアの開口が広くて乗り降りも荷物の出し入れもしやすい.これほどユーティリティに優れたクルマは他に知らない.このように,軽くてパワーがあって足回りも引き締められている.クルマとしても十分に楽しめる上に大人がフル乗車しても余裕のエンジンと空間を持っている. TourerのLパッケージをオススメグレードに挙げたい.

    ホンダN-ONEについての不満な点

    不満ということではないが,軽自動車であって軽自動車ではない性能なので比較して購入するということが非常に難しい.

    装備や快適さで競合するのはFitクラスのコンパクトカーだろう.軽は維持費が安いので車両価格が高くても維持しているうちにペイできてしまうというメリットもある.しかし,世間一般からは軽は軽であるとみられる.おそらく,一人で乗っていればその辺のクルマは簡単に追い抜かせる程度の性能は持っているので,購入するのであれば他のドライバーと喧嘩にならないように運転することをお勧めしたい.