MOTAトップ ニュース/記事 特集 カーソムリエ “AE19”学生達による試乗レポートを掲載!~“Assistant Editor”「クルマ離れと戦う学生19人」 07-2

“AE19メンバーの紹介&レポート”

川又圭悟 さんの日産ノート試乗レポート

  • 川又 圭悟
    成城大学
    所有車 : マツダ RX-7
    大学では「市場調査・商品企画」を学んでいます。 普段は、カーシェアリングを活用して様々なクルマに乗り、ドライブを楽しんでいます。 ドライブの他にも、デザインを見たり、内装の質感を自分なりに調べることも好きです。 よろしくお願いします。

    このクルマを一言で表すと?

    懐も深いデキるクルマ

    日産ノートについてのオススメポイント

    先代のノートに比べ、よりスタイリッシュで個性的なエクステリアデザインになって登場した新型ノート。「どんな未来も乗せられる」というキャッチコピーで、テレビCMが流れている。今回、そんな新型ノートを試乗して感じたオススメポイントは、「運転のしやすさ」「燃費の良さ」「スタイリッシュで広い室内空間」の3つ。

    「運転のしやすさ」

    試乗した際、コンパクトカーというサイズが寄与したこともあるかもしれないが、自然に、スムーズに運転できるクルマだなと思った。全体的に窓も大きいので、見切りが良く、安全確認がしやすかったからかもしれない。さらに、カーナビが無くても利用できるために設置された、ルームミラー内臓のアラウンドビューモニターには、技術の進化に驚かされるとともに、実用性も抜群だと感じた。クルマを真上から見た視点に加え、死角となる助手席側前方も確認できるのはとても心強い。

    「燃費の良さ」
    新型ノートは、1.2リッターエンジンを積んでいて、アクセルを踏み込むとパワー不足を補うためにスーパーチャージャーが作動するようになっている。今回の試乗では、スーパーチャージャーはあまり作動しなかったが、パワー不足とは思わなかった。街乗りでは、スーパーチャージャーが作動しにくくなるエコモードで十分かもしれない。街乗りではエコモード、高速道路や山道ではスーパーチャージャーが作動するようにノーマルモード、というように上手に使い分けをすると、新型ノートの魅力をより感じられると思う。

    「スタイリッシュで広い室内空間」
    驚くべきことは、コンパクトカーとは思えない広い室内空間である。前席はもちろん、後席の足元のスペースは非常に広く、窮屈さは全く感じられない。セカンドユースとしてはもちろん、メインとしても使えるクルマだと思う。また、ダッシュボードやトリムに使われている樹脂には、直線と曲線のラインを用いることでスタイリッシュなイメージを演出しているのもポイントだと思う。

    このように、運転がしやすくて燃費が良い、そして、室内も広いという特徴を持つノートは様々なニーズを満たしてくれる「懐の深い」クルマだと思う。加えて、デザインもスタイリッシュで個性も強くなった新型ノートは内面だけではなく外見も良いというデキるクルマだと思う。

    日産ノートについての不満な点

    新型ノートに対して大きな不満は感じられなかったが、唯一不満点を挙げるとするならば、内装色がブラックしかないことである。
    私自身、大学のゼミでは市場調査・商品企画を学んでおり、「若者向けコンパクトカー」をテーマに年間レポートを作成したことがある。市場調査の段階で、大学の同年代の女子学生にインタビュー調査を行った際、「車内で開放感を感じたい」「色々な色の中から内装色を選びたい」「車内が暗いと閉塞感がある」といった意見や不満があった。新型ノートの想定するターゲットは若者のみではないのは十分に承知しているが、様々なニーズに応えるためにも、内装色がブラックしかないのは残念なことだと思う。