マツダ『魂動』デザインのさらに一歩先の品格を目指した「越KOERU」とは(2/2)

  • 筆者: 川端 由美
  • カメラマン:川端由美/マツダ
マツダ『魂動』デザインのさらに一歩先の品格を目指した「越KOERU」とは
マツダ 越 KOERU発表 マツダ 越 KOERU発表 マツダ 越 KOERU発表 マツダ 越 KOERU発表 マツダ 越 KOERU発表 マツダ 越 KOERU発表 スピーチするマツダ 小飼社長 マツダ 越 KOERU発表 越 KOERU チーフデザイナーの小泉氏 マツダ 越 KOERU発表 マツダ 越 KOERU発表 画像ギャラリーはこちら

「越 KOERU」とは、「魂動」の概念を越えるという意味?

実際の全長より、伸びやかなデザインに見えるのも、そうした印象から感じるのかもしれない。

フランクフルト・ショーの会場で、「越 KOERU」を目にしてそんな感想を持ったあとに、チーフ・デザイナーを務める小泉 巌さんに話を訊いた。

「越 KOERU」とは、「魂動」の概念を越えるという意味なのだろうか?

越 KOERU チーフデザイナーの小泉氏

「命を吹き込むという『魂動(KODO)』のテーマに沿って、新世代商品群の中で既存のカテゴリーを整えてきました。基軸車種のラインナップができあがった今、もう一歩進めて、新しいコンセプトの提案にチャレンジしようとしたものが『越KOERU』です。

日本には『何かを活かす』という考え方がありますが、ものに対して命を感じてそれを愛でるのは日本的な思想であり、理念です」

世界的に流行のクーペスタイルSUV

BMW「X6」やメルセデス・ベンツ「GLEクーペ」といったクーペスタイルのSUVは、こと、プレミアム・セグメントにおいて世界的に流行している。とはいえ、プレミアム・セグメントにおいて、である。

マツダ 越 KOERU発表

「これまでの『魂動』デザインでは、チーターに代表される野生の動きを表現を強調してきました。この次に続くステップとして、ブランドを高めていこうという段階にあります。

従来の『魂動(KODO)』で多用していたラインの抑揚は抑えめにして、ボリュームの変化を強調することで、これまで表現してきた生命感に加えて、品格をあげていく方向を目指しています」

マツダの目指す未来は“既視感”の無いもの

タイヤに向かって、パワーを地面に伝えるようなハイライトを入れつつ、ボリュームを変化させるデザインは、グランドクリアランスが200mm以上もあるクロスオーバーであるにもかかわらず、地面をつかむ(ロードハギング)雰囲気を演出している。

中身のぎゅっと詰まったソリッドなスタイリングを表現するために、シグニチャーウィングに削り出しのアルミ素材を使って、ホイールは5軸のカッティングマシンを使って切削で作るなど、細部の質感を際立たせている点も特筆すべきだろう。

言葉を扱うことを仕事にしている身でありながら、「越 KOERU」で感じた印象を一言で説明できないのは歯がゆい。

しかし、それは「マツダの目指す未来が既視感の無いものである」ということに違いない。

[Text:川端由美]

前へ 1 2

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

川端 由美
筆者川端 由美

1971年生まれ。大学院 工学専攻 修士課程修了。1995年住友電工にて、カーエレクトロニクスやタイヤの研究にたずさわる。1997年、二玄社『NAVI』編集部に編集記者として転職。2004年からフリーランスの自動車ジャーナリストとなる自動車の新技術と環境問題を中心に取材活動を行なう。エンジニア、女性、自動車ジャーナリストといったハイブリッドな視点でリポートを展開する。国土交通省・独法評価委員会委員、環境省・有識者委員ほか。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

マツダの最新自動車ニュース/記事

マツダのカタログ情報 マツダの中古車検索 マツダの記事一覧 マツダのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる