メディア初潜入! ココがマツダ躍進の“カギ”!?「MRE(マツダ R&D ヨーロッパ)」(1/3)

メディア初潜入! ココがマツダ躍進の“カギ”!?「MRE(マツダ R&D ヨーロッパ)」
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欧州で戦えるクルマにするには欧州で「開発・評価」の拠点が必要

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欧州のユーザーはクルマに対する評価も厳しい。特にドイツは御三家と呼ばれるメルセデスベンツ/BMW/VWのお膝元でもある。日本の自動車メーカーのエンジニアに話を聞くと、「欧州で勝負できるクルマ作りを目指している」と語るが、それを古くから実戦しているのがマツダである。

クルマ好きなら323はファミリア、626はカペラの輸出名と言うのはご存じだと思うが、まだ日本車が世界に追い付け…という時代から「マツダ車は欧州でも評価が高い」と言われてきた。

その背景にはマツダの開発思想はもちろんだが、欧州拠点が大きな役割を果たしている。それが今回紹介するマツダの欧州研究開発拠点である「MRE(マツダR&Dヨーロッパ)」だ。

フランクフルト市内からクルマで北へ30分ほど走った所にあるオーバーヴァゼルと言う閑静な街に位置するMREは、今から25年前の1990年5月29日に設立された。

MREでの業務は大きく2つ!「走り」と「デザイン」

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MREの設立には色々な逸話があるようだが、当時マツダ車とライバル車の比較試乗を行なった“あるエンジニア”が、「マツダ車は130km/hくらいで手に汗握って走るのに、欧州車は200km/hを超えるスピードでも片手でラクラク走れる」と性能差に愕然したことから、「欧州で戦えるクルマにするには、欧州で開発・評価ができる拠点が必要!!」と会社に懇願したそうだ。

ちなみに、懇願した“あるエンジニア”は現在、マツダの首脳陣の一人である。

そんなMREの主な役目は、有力メーカーが数多くの存在する欧州市場での技術動向の調査や研究、デザイン開発、商品適合性の評価を主に行なっている。スタッフは駐在の日本人もいるものの、主に現地のスタッフが中心になって業務を行なっている。

通常、自動車メーカーの開発拠点は未来に繋がる様々な機密があるため、我々メディアであっても見学する機会はほとんどない。しかし今回は「商品だけでなく企業の活動、どんな志を持って開発を行なっているのかをユーザーにも知ってもらいたい」というマツダの想いもあり、“メディア初潜入”となった。

MREでは、大きく「走り」と「デザイン」の二つの業務を担当している。走りの部分では、パワートレイン、ビークルダイナミクス、NVH、クラフトマンシップについて担当者がおり、欧州にどのような市場があるかを把握、アウトバーンや市街地など日本とは全く異なる道路環境で評価を行い、本社へフィードバックしているそうだ。

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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