走りを楽しむ発想は変わらない! 日産が進める自動運転の世界とは(2/2)

走りを楽しむ発想は変わらない! 日産が進める自動運転の世界とは
神奈川県と実証実験を行った日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ) 日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ) 日産の自動運転テスト車両を試乗したゴーン社長(ベース車:リーフ) 日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ) 日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ) 日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ) 神奈川県と実証実験を行った日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ) 「自動運転技術の投入スケジュール」を発表したゴーン社長 画像ギャラリーはこちら

2016年に第一段階「トラフィック・ジャム・パイロット」を導入

神奈川県と実証実験を行った日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ)

日産では自律自動運転技術の市販車への導入プランを「自動運転技術の投入スケジュール」と題して2014年7月17日に発表した。特徴は、そのいずれもが自律センサー、つまりは自車が搭載するセンサーだけで完結する普及を見据えたシステム作りがなされていることだ。

まずは第一段階として、2016年末までに混雑した高速道路上で安全な自動運転を可能にする技術「トラフィック・ジャム・パイロット」を導入する。これはACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール(http://jaf-acc.jp/column/))をより高度化したものと予想。

自動運転はボタン一つで目的地へと運んでくれる技術ではない

日産の自動運転テスト車両(ベース車:リーフ)

つぎに第二段階として、2018年を目処に危険回避や車線変更を自動的に行なう、「複数レーンでの自律自動運転技術」を導入。そして最終段階として、2020年までにはドライバーの操作介入なしに十字路や交差点を自動的に横断できる、「交差点での自律自動運転技術」を導入するという。

それぞれの段階で実現すべき明確な目標があり、既存の技術と「NISSAN AUTONOMOUS DRIVE」で披露された技術の融合により具現化するのも予想がつく。

課題は、すべての自動車ユーザーに、日産の考える自律自動運転の意義を正しく伝えられるかだ。「自律自動運転はボタン一つで目的地へと運んでくれる技術でありません。

日産の考え方の根底には“走りを楽しむ”という発想が、自律自動運転であってもこれまでと変わらず存在しています」(日産自動車 第一技術開発本部 矢作 悟氏)とあるように、人とクルマが協調する先に自律自動運転の世界がある、という概念の周知が技術開発とともに求められている。

東京モーターショー2015で大きな発表か!?

さらに夢は宇宙へとふくらむ。2015年1月13日、日産はNASAとともに自律自動運転車両の共同開発を発表。走行技術のみならず、HMI(人と機械の接点)やアプリソフトの開発などに活用するという。

国内では、今年の東京モーターショー2015で大きな発表があるという情報をつかんだ。詳細は不明ながら、先の「トラフィック・ジャム・パイロット」の全容が明らかになると予想する。

[Text:西村直人]

筆者プロフィール: 西村直人

筆者:西村直人 氏

1972年東京都生まれ。クルマとバイク、ふたつの社会の架け橋となることを目指す。得意分野はパーソナルモビリティだが、WRカーやF1、MotoGPマシンの試乗もこなす。近年では大型のトラック&バス、トレーラーの公道試乗も行うほか、HVのバス&電車など、物流や環境に関する取材も多数担当。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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西村 直人
筆者西村 直人

1972年東京都生まれ。クルマとバイク、ふたつの社会の架け橋となることを目指す。得意分野はパーソナルモビリティだが、WRカーやF1、MotoGPマシンの試乗もこなす。近年では大型のトラック&バス、トレーラーの公道試乗も行うほか、HVのバス&電車など、物流や環境に関する取材も多数担当。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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