スマホの進化に勝てる!? 次世代ETCの「ETC2.0」は本当に必要か(1/2)

スマホの進化に勝てる!? 次世代ETCの「ETC2.0」は本当に必要か
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モータージャーナリストでもあり、高速道路研究家でもある清水草一氏が高速道路に対する疑問にズバリ回答。編集部が皆さんを代表して質問をぶつけます!

■今回は次世代の運転支援サービスと言われる「ETC2.0」について聞きました!

(編集部 = 編 / 清水草一 = 草)

編)最近、「ETC2.0」や「VICSワイド」がどうとかいうニュースなどを見るんですが、次世代ETCだ、次世代VICSって言われてもピンとこないんですが……。

草)俺もピンと来ないよ(笑)。

編)またETC車載器を買え替えたり、対応ナビを買わなきゃ使えませんけど、投資する意味はあるんですか?

草)ゼロだとは言わない。世の中には新しいものが好きで、それにお金をかけることを厭わない人もいるから。でも普通に考えたら、買い替える必要は一切ない。

編)すでにビッグデータを活用したナビでは、ホンダのインターナビや、パイオニアのサイバーナビなどがあって、情報の共有化で渋滞回避対応がされているにも関わらず、次世代って言われても遅い気がします。

草)その通りだね。まさに「いまさらながらのお役所仕事」だ。さらに言うと、スマホがあれば十分だ。

スマホの無料アプリの進化は凄い

編)確かにスマホの無料カーナビアプリ(Y!カーナビ)でも、VICS機能が使えたりしますね。

Yahoo!カーナビ

草)俺はY!カーナビとグーグルマップを状況によって使い分けている。Y!カーナビはVICS情報。一方グーグルマップはスマホの位置データから渋滞を割り出していて、VICSのない道でも渋滞情報が出て、渋滞回避についてはよりきめ細かい。無料なのに、状況に合わせて次々と迂回ルートを提案してくれる至れり尽くせりな姿勢には涙が出るよ! 正確性も高くて、都内でルート検索した場合、だいたい誤差は2~3分だ。

編)そうなんですか!? なぜでしょう。

草)これは想像だけど、実際の交通の流れで到着時間を計算しているからだろう。カーナビだと、たとえば高速道路は一律80km/h、首都高は一律40km/hとかで計算するだろう? 実際にはもっと速く流れていてもね。グーグルマップは実際に流れている速度で計算しているんじゃないか。

編)なるほど!

Google Map

草)グーグルマップの渋滞情報にはときどき不正確な場合があるので、あれ? と思った時はY!カーナビに切り替える。それと、高速道路を使うロングドライブの時は、高速のインターやSA・PAの略図が出るY!カーナビが断然便利だ。つまり、都内では主にグーグルマップ、ロングドライブでルート案内をしてもらう時はY!カーナビという具合に使い分けているんだ。

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清水 草一
筆者清水 草一

1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。代表作『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高はなぜ渋滞するのか!?』などの著作で交通ジャーナリストとしても活動中。雑誌連載多数。日本文芸家協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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