日産「エクストレイル」の新型と旧型を比較してみた(2/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
内装のデザイン&居住性
インパネ周辺のデザインは、旧型でも特に不満はなかったが、2リッターエンジンを搭載するミドルサイズのSUVでは平均レベルだった。
それが新型では、質感をかなり高めている。インパネの中央には光沢のあるブラックのパネルを装着。形状も直線基調から滑らかなデザインに変わった。
居住性は、前席については旧型と同等だが、後席はホイールベースの拡大で足元空間が広がっている。膝先の空間は、旧型に比べると90mm増えた。後席にはLサイズSUV並みの余裕があり、ゆったりと座れるようになった。
また新型のノーマルエンジン搭載車は、荷室に補助席を設けた7人乗りも設定している。後席(2列目シート)を前方にスライドさせると、片道30分程度の移動であれば、大人6名の乗車も可能だ。
進化度数:7点/10点(大幅に進化した)
動力性能
直列4気筒の2リッターエンジンは、基本的には旧型と同じタイプだが、チューニングは異なる。
新型の最高出力は147馬力(6000回転)、最大トルクは21.1kg-m(4400回転)だから、旧型に比べると10馬力/0.7kg-mの増加になった。
車両重量は新型の4WDが1500kg。旧型に比べると20kgではあるが軽いから、エンジン性能の改善と相まって、動力性能の余裕が少し増している。
新型に設定されるハイブリッドは、モーターの駆動力がエンジン性能を巧みにサポートする。
発進した後にモーター駆動のみで走る距離は短いが、巡航中にアクセルペダルを踏み増した時などは、モーターの力が素早く立ち上がる。滑らかに速度を高めることが可能だ。
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