ホンダ インサイト 媒体対抗燃費レースレポート(2/2)
- 筆者： 森口 将之
- カメラマン：島村 栄二
ゆっくり走ることがエコランではない
もうひとつ気をつけたのは交差点。ステアリングを一気にスパッと切ると、それが抵抗になって失速してしまうからだ。
サーキットと同じようにアウト・イン・アウトで、舵角をあまり与えずに、速度も落とさずに曲がり、アクセルは直進に戻ってから踏むように心がけた。
そうやって走っていたら、出発後すぐにリッター20kmを越え、本牧に着く頃に25kmをマーク。「これは優勝か？」と思った。ところが直後にナビ役の編集部Ｙが痛恨のミスコース。赤信号とＵターンが追加されてしまうことに。でもそのおかげで？ 高速入口の上りで前にクレーン車が陣取り、ホーンを鳴らされずにゆっくり坂を上れたから許すことにしよう。
高速道路では信号はないしカーブもゆるいので一般道よりラクだ。それでもアクセルペダルはなでるように踏み、下りの勢いで上りを乗り越えるように走った。でも80km／hは出していたと思う。ゆっくり走ることがエコランじゃない。速度を上げればそれが運動エネルギーになる。そのエネルギーをいかに有効に使うかが大切なのだ。
もちろんそのためには頭を使うけれど、それがRPGの攻略みたいでおもしろい。RPG＝ロード・プレイング・ゲームといえる。しかもここに書いたワザの多くはハイブリッドカーだけじゃなく、すべての自動車に使えるエコ運転テクニック。
だからみんなも一度トライしてみてほしい。エコランって楽しい！ と思うはずだ。
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1962年東京都生まれ。モータージャーナリスト＆モビリティジャーナリスト。自動車専門誌の編集部を経て1993年フリーに。各種雑誌、インターネット、ラジオなどのメディアで活動。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。グッドデザイン賞審査委員。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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