マツダ「ロードスター」の新型と旧型を比較してみた/渡辺陽一郎(2/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
内装のデザイン&居住性
メーターは、旧型ではサイズの異なる5つを並べたが、新型は大径タコメーターの左側に円形のディスプレイを装着して、各種の情報を表示する。
そして新型の「Sスペシャル」、「Sレザーパッケージ」では、ほかのマツダ車と同様に、7インチWVGAセンターディスプレイを標準装着した。オーディオや各種のサービス内容を表示して、SDカードを挿入すればカーナビとしても機能する。新型ならではの装備だ。
シートは旧型と同様、サイズに余裕がある。新型では内部の構造を見直して、座り心地がさらに柔軟になった。車内の広さは基本的に旧型と同程度だ。
進化度数:4点/10点(比べてようやく気付くレベル)
動力性能
新型が搭載するエンジンは、前述のように直列4気筒の1.5リッター。基本的にはアクセラの1.5リッターと同じタイプだが、使用燃料をプレミアムガソリンに変更した。これにより最高出力は131馬力(7000回転)、最大トルクは15.3kg-m(4800回転)になる。
一方、旧型は2リッターだったから、170馬力(7000回転)/19.3kg-m(5000回転)。新型の最高出力は旧型の77%、最大トルクは79%に下がった。
車両重量は新型はスペシャルパッケージでも1010kgと軽く、旧型のRSを110kg下まわる。比率にすれば90%だが、排気量の減少が大きく動力性能の低下は否めない。
ただし1.5リッターの新型でも、性能の不満はあまり感じない。いわゆるトルク感は下がったが、高回転域の吹き上がりは鋭く、開発者が意図したパワーを使い切る感覚を楽しめる。
進化度数:1点/10点(もう少し頑張りましょう)
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