一言でいうと「無味無臭」、「特徴がない」。そんな意外な感想が飛び出したのは、ドライバーの意のままに操れる素直な操縦性や、路面の状況を問わずストレスを感じさせないフォレスター本来の素性と、タイヤのコンセプトが良く似ていたからだった。
ストロークを使い切って路面の凹凸をいなす乗り味、そして強くてしなやかな動きはフォレスターと「PROXES CF2 SUV」に共通する美点であることを実感。
ドンピシャでハマっているからこそ感じたのが「無味無臭」というワケだ。転がり抵抗が小さいおかげでアクセルを踏み込まなくても巡航速度がキープしやすく、フォレスターの燃費性能に不満をもつ人にも強くオススメしたいという。
EVモードで走行中の静かさに感心する五味氏。タイヤの外側のピッチが出す周波数帯の音に対して、それをかき消すような周波数帯の音が内側のピッチから出ていることによるノイズキャンセラー効果を体感する。
タイヤみずからが自分の音をかき消す能力を備えていることに驚きを隠せなかった。エンジンがかかるとエンジンの音が入ってくる。そうなるとタイヤの音はまったく聞こえない。
PHEVの良さが研ぎすまされる。まさに、新世代の静粛性を備えるSUVのためのタイヤだ。
SUV向けのタイヤでここまでハイレベルな静粛性を追求したタイヤは少ない。
五味氏としては「PROXES CF2 SUVは、かなりスポーティなタイヤという印象を受ける」ことがよく伝わる場面。操舵レスポンスが良く、ステアリングを切ったときの踏ん張り感にはスポーツタイヤ的な要素も含まれている印象が強いようだ。
接地面積を増やしてグリップを稼ぐというタイヤの基本性能を追求した結果、ワイドトレッド化も向上しているという。
「指2~3本ぐらいの動きでもレスポンス良く反応してくれる。SUVでもワインディングに行きたくなるタイヤだ!」と嬉々としてステアリングを握る五味氏。日産のSUVユーザーはアウトドアを楽しむアクティブな人が多いので、海や山への道中の峠道が楽しくなるはずだと語った。