日本にない日本車 ~日本にない「トヨタ カローラ」~/桃田健史(1/3)
- 筆者: 桃田 健史
世界約150ケ国で販売 「日本にないカローラ」がたくさんいる!
「えっ!これが本当に、カローラ!?」
海外で洒落たトヨタのセダンを見つけて、リアに回り込んでエンブレムを見てビックリ。そんな経験をする日本人が多い。
時は流れて2014年、「カローラ」誕生から48年目。日本自動車販売協会連合会の調べでは、上半期の乗用車販売の売り上げランキングには、1位が「アクア」、2位に「フィット」、3位が「プリウス」、そして4位が6万4311台を売った「カローラ」がつけた。トップ30位のなかで高度成長期と車名が変わっていないのは「カローラ」と「クラウン」(15位)の2モデルだけだ。
正直なところ、多くの人が「え?まだカローラってそんなに売れているンだ?」と驚くだろう。ハイブリッド専用モデルやミニバン全盛のいま、大衆車のド真ん中「カローラ」の人気は揺るぎない。
なぜいまでも「カローラ」が売れ続けているのか?
それは初代から引き継がれている哲学、「お客様第一主義」を貫いているからだ。
その結果として、日本には日本の「カローラ」、アメリカにはアメリカの「カローラ」等、主要な各仕向地(販売国)に適合した「それぞれのカローラ」が存在する。つまり、海外には「日本にないカローラ」がたくさんいるのだ。
「カローラ」は世界約150カ国で毎年100万台以上が販売されている。2013年7月末時点で累積販売台数4000万台を突破した超ロング&ベストセラーなのだ。
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