【新旧比較】「スバル レヴォーグ」を旧型(レガシィ ツーリングワゴン)と比較してみた/マリオ高野(4/4)
- 筆者: マリオ 高野
グレード構成&価格設定
現行型レガシィツーリングワゴンがデビューした当初は最廉価の2.5iが236.3万円で、最上級の2.5GTSIクルーズが343.9万円だったことを思うと、レヴォーグの価格帯はレガシィツーリングワゴンよりも高めに移行した。しかし、車格やクルマとしての内容をみると値上がった分以上の魅力は十分に備えているので、至極順当な値上がりといえる。
レヴォーグのグレード構成をみて、最廉価グレードとしてアイサイトが付かない1.6GTが設定されていることに驚く人が居ることだろう。10万円安いというだけで、わざわざアイサイトなしのレヴォーグを選ぶ理由は不可解なところだが、この1.6GTは、パーキングブレーキが電動式ではなくハンドブレーキ式を採用しており、実は現行型レガシィとレヴォーグの中で唯一「サイドターンができる」仕様となっているのだ。電動式のパーキングブレーキにどうしても馴染めない人、あるいはレヴォーグでジムカーナなどのモータースポーツを楽しみたい人は、要注目である。
採点:6点/10点(順当に進化した)
旧型と比べて分かった新型の総合評価
居住性と荷室の広さ、価格の安さ以外のすべての項目でレヴォーグはレガシィツーリングワゴンを大きく凌駕。レヴォーグはスバルが社運をかけて開発した入魂の渾身モデルなので、さもありなん!という感じだ。
エンジンやミッションのスペックなど、表記や数字だけをみると、レガシィツーリングワゴンやインプレッサからのキャリーオーバーが多いように見える面もあるが、内容的にはまったくの別物といえるものばかりなので、その点は誤解のないようによく見て欲しいところである。
ただし、こうしたレヴォーグの美点の数々は、見方によっては過剰といえるものでもあり、レヴォーグは必ずしも万民にオススメできるクルマではない。 たくさんの荷物を運ぶために実直でお買い得な中型ワゴンが欲しいというような場合、一般的にはハンドリングや乗り心地、質感などはレガシィのレベルでも十分以上に満足できるはずなので、まだ新車が買えるレガシィを選ぶという手もおおいにアリだと思える。
採点:8点/10点(大幅に進化した)
スバル レヴォーグ 進化度数早見表
ボディスタイル&サイズ | 6点 |
内装のデザイン&居住性 | 4点 |
動力性能 | 8点 |
走行安定性 | 10点 |
乗り心地 | 9点 |
快適&安全装備 | 9点 |
燃費性能 | 8点 |
グレード構成&価格設定 | 6点 |
総合的な進化度数 | 8点 |
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