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オートックワン主催「SUBARU LEVORG ~ROAD TOUR IMPRESSION~」

滑らかな鼓動と静粛性の高さを感じられる!

桂伸一に1.6DITエンジン/2.0DITエンジンそれぞれの違いなどについて語ってもらった。

レヴォーグのビートはより軽く滑らかなに変わった

スバルのあらゆる基準が次世代にアップシフトしている。

我が家の一台として選ぶなら、1.6GT-Sアイサイトになるだろう。理由は1.6Lターボの必要にして十分過ぎる動力性能と滑らかな走行性に燃費性能の十分評価できる。さらにビルシュタインサスペンションによる乗り味の良さがSにはある。それらのコストパフォーマンスと減税措置も財政に優しく嬉しい。
大袈裟な話ではなく、レヴォーグの誕生はスバルのあらゆる基準が次世代にアップシフトしている。ひとつは静粛性の高さだ。静かさは高級感につながるのだが、このクラスにここまでするか!?というほど音の類が抑え込まれている。一定速度の高速巡航など特にである。

水平対向エンジン、いわゆるボクサーサウンドは、ドコドコと独特のビートがスバルファンを掴む。レヴォーグのビートはより軽く滑らかに変わった。エンジンが空気を吸込む量を合わせ、排気する脈動をより滑らかにした効果である。それでいて低回転からターボの威力もありトルクがモリモリと力強い。
ボクサーエンジンとはじつは静かで滑らかなエンジンだったのか、と考えを新たにするし、レヴォーグでボクサーエンジン初体験のユーザーならば、滑らかな鼓動と静粛性の高さを感じられるだろう。さらにリニアトロニック・トランスミッションも滑らかさにプラスする。ベルト駆動のCVTは従来の印象だと、変速に段付き感がなくスムーズなのだが、ゼロスタート時に、エンジン回転があがるわりに加速が鈍い応答遅れ、若干の空転感があった。しかしレヴォーグでは、アクセルの踏み込み量に即応するエンジン特性と期待に見合うダイレクトな加速感が得られる。変速をパドル、あるいはシフトレバーでマニュアル操作した際の瞬時の変速感もじつに気持ちいい。あえて「S」を選ぶ理由のひとつに乗り味がある。凹凸を通過した際の衝撃の吸収に、ビルシュタイン製ショックアブソーバーは角を丸めた高級な質感がある。

タイヤは1.6Lであれば17インチでも何の問題もない。しかしSの18インチに乗るとやはりグリップ力が高く路面との接地感に優れ、乗り味にも角がなくスムーズ。もちろん単なるコンフォート系ではないので、ハンドリング特性も、ステア操作のしかたで自由自在に向きを変え、基本の安定性は優れたシャーシに4WD効果によりまさにオールラウンダー。と言うのが、1.6GT-Sを選ぶ理由だ。

プロフィール

桂伸一 (KATSURA SHINICHI)

モータージャーナリストでレーシングドライバー。自動車雑誌の編集者を経て、その後独立。グループA、N1耐久シリーズなどに参戦。N1耐久シリーズでは日産アルティアファルケンGTRでの優勝経験あり。株式会社MINEsの開発ドライバーとしても有名。日本自動車ジャーナリスト協会会員。

TEXT:SHINICHI KATSURA PHOTO:TADAYUKI MORO supported by SUBARU