「第2回おでんフェスティバル」イベントレポート/マリオ高野(1/5)
- 筆者: マリオ 高野
- カメラマン:オートックワン編集部
若者たちが思う存分にクルマで遊び尽くす!
ちまたでいわれる若者のクルマ離れ現象を覆す世界。それは、大学の自動車部を中心に広がっています。
4月に群馬サイクルスポーツセンターで開催された「第2回おでんフェスティバル」には、軽自動車からケータハム、GT-Rやポルシェなど、実に様々なクルマが100台以上集まり、安全なクローズドコース内にて若者たちが思う存分にクルマで遊び尽くしました。
群馬サイクルスポーツセンターは、その名の通り本来は自転車のために作られたもの。ですが、一周約6kmの林間峠コースはクルマでも走り応えがあり、一般的なサーキットよりも高低差が激しく、場所によっては路面が荒れているため、クルマの走行テストを実施するにも最適なコースとして知られています。
歩行者や対向車が存在しない曲がりくねった峠道なので、走り好きなら誰もが興奮するクローズドコース。過去にはスバル「WRX STI」の限定コンプリートカー「R205」の報道試乗会や、ラリーストの新井敏弘選手のPWRC参戦マシンの試走が実施されたこともありました。
集まった学生たちは峠コースをアタックしたり、ジムカーナに興じたり、互いのクルマを鑑賞し合ったりして、丸1日クルマ遊びを堪能。そこには、昔も今も変わることのない、クルマ好きのあるべき健全な姿がありました。
今回集まった学生たちの中から、各大学自動車部の中心的なメンバーをピックアップしてインタビューを実施。「クルマ好きになったきっかけ」と「クルマで最高に楽しいと思える瞬間」について質問してみましたが、多くの学生に共通するのは「父親」と「頭文字D」による影響の大きさです。次世代のクルマ好きは、父親とマンガによって生まれ、育まれていることがわかりました。
若い世代にクルマの楽しさを伝える役割を担うのは、おもに中年オヤジとマンガ。脂ぎった中年真っ盛りのマリオ高野は学生たちの話を聞きながら、自分の世代の責任の重さを実感したのでありました。
森さん/中央大学 スバル「インプレッサ」
僕も高校生の頃に観た『ワイルド・スピード』によって、国産スポーツモデルへの興味をもつようになり、走り屋の世界に魅せられるようになりました。
今の愛車GDB型のインプレッサは、アクセルを踏み込んだときにターボ過給が高まってからパワーが炸裂する、古典的なターボラグのあるフィーリングが一番気に入っています。燃費は悪いですが、その快感のためにアクセルを踏んでしまいますね(笑)
走行会などでクローズドコースを目一杯走らせるのが最高に楽しいひとときです。次は、昔から憧れてるEG6型のホンダ「シビック」が欲しいのですが、GDBでスバル車の良さを知ったので、BRZも欲しいです。
小林さん/中央大学 トヨタ「レビン」
幼少の頃にJTCCのビデオを観たことがきっかけで、モータースポーツに興味をもつようになりました。
今の愛車も、モータースポーツ競技への参戦を前提に探して選んだクルマです。競技中、高速コーナーでリアを滑らせながら挙動をコントロールする瞬間が最高に楽しいですね。運転が上手くなりたいので、少しでも空いた時間があればドライブに出かけます。
クルマを持っていると、女子からも少しはプラス評価してもらえるんじゃないでしょうか。次期型のホンダ「NSX」にかなり期待していますが、安いシビッククーペを探して、B16ユニットを積むことを計画中です!
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