autoc-one.jp 記事・レポート 特集 特別企画 社長に訊く ~ジャガー・ランドローバー・ジャパン株式会社 代表取締役社長 マグナス・ハンソン~

国沢光宏
Q
こんにちは。本来なら他のインポーターと同じく2013年の東京モーターショー前にインタビューしたかったのですが、マグナスさんは社長就任直後だったため、少し時間をおかせて頂きました。
マグナス社長
ありがとうございます。やっと落ち着き、インタビューをお受けできる状況になってきました。私はスウェーデン人なんですけれど、御覧の通りスウェーデン人には見えないかもしれません。母親が日本人です。けれど残念なことに今まで日本に住んだことはないんです。今回、日本に住み、日本でじっくり仕事をすることになったことを非常に喜んでいます。
国沢光宏
Q
スウェーデンのご出身ですか。最近日本でもIKEAなどが増え、身近な国になってきました。まずはマグナスさんの御経歴を教えてください。
マグナス社長
小さい頃からクルマが大好きでした。当時、スウェーデンにはボルボとサーブという2つの自動車メーカーがあり、私は子供の頃からサーブが好きでした。というのもサーブには900ターボに代表される、航空機をルーツに持つ空気抵抗の少ない洗練されたクルマというイメージがあり、ボルボは240のような質実剛健なクルマ作りが特徴でした。
国沢光宏
Q
よく解ります。サーブはジェット戦闘機も作っています。片やボルボはフネや重機などを作っていた重工業。好みが分かれるでしょう。
マグナス社長
スウェーデンの大学に通っていた時、いろいろな企業からオファーがありまして、ほとんど迷うこと無くサーブを選びました。私にとって素晴らしい進路だったと思います。ボルボの本拠地であるイエテボリで育ったこともあり、サーブを選んだ私は異端児扱いでしたけれど……。もう一つ好きだったのがジャガーです。そういった意味では今も幸せです。
国沢光宏
Q
サーブはやがてGMに吸収されます。サーブでどんな仕事をしていたんでしょうか?
マグナス社長
いろんな業務をやらせてもらいました。財務に始まり、アフターサービス、商品開発、海外に於けるセールスなども担当させてもらいました。北米の担当になった時はアメリカに駐在しましたし、カナダや香港でも仕事をしています。その時の経験が今になって役立っていると思います。
国沢光宏
Q
サーブの社員として仕事をしていたのですか? それともGMに属してサーブを扱っていたんでしょうか?
マグナス社長
すでにGMが親会社でしたけれど私はサーブです。けれどカナダではGMと統合された会社でした。その後、サーブを離れ香港にあるインフィニティ(日産インフィニティ部門のヘッドオフィス)を経て今の仕事に就いています。複雑に感じるかもしれませんけれど、今や世界の自動車ビジネスでは普通のことです。インフィニティは素晴らしい会社でしたが、そこで日本のジャガーのTOPをやらないかというオファーを受けました。先ほど話した通りジャガーは子供の頃から好きだったし、何より母の母国で働けるという魅力に勝てませんでした。
国沢光宏
Q
ここから「現在」の質問をしたいと思います。日本の印象を改めて教えて下さい。お母様の母国でもあるので、出来れば良いところばかりじゃなくて悪いところも(笑)。
マグナス社長
悪いということではないですが、国際的な比較と言う観点で見ると、日本の人は自信を持って自分の責任で物事に取り組めればもっと伸びると考えます。やらなくちゃならないことは必ずやる、という精神力は素晴らしいと思います。献身的だし、協力的だしチームワークも素晴らしい。日本の能力の高さに感心します。
国沢光宏
Q
なるほど! 今のは会社の人達の話だと思います。日本でジャガーやランドローバーを買っている人はユニークだと思います。そういった人達と話をしましたか?
マグナス社長
赴任してから連日忙しく、強く希望しているのですが、まだ何人かしかお会い出来ていない状況です。ディーラーの人達にも満足にご挨拶ができていません。私自身はどんどんお会いしたいと思っています。ジャガーやランドローバーを選んで頂ける人達は情熱を持っている人だと思います。次回お会いするときはそのあたりの話をジックリ出来るでしょう。

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