今回試乗した「トランパスmpZ」「トランパスLuⅡ」「トランパスLuK」の3種類のタイヤは、いずれもミニバン専用タイヤとして20年近くもの長期間に渡り進化熟成を繰り返してきた究極のタイヤとして、トランパスの名声に恥じない力作であることを確認。
今回の3つのタイヤすべてに採用されるトーヨータイヤ独自のタイヤ技術基盤「ナノバランステクノロジー」がもたらす性能の向上ぶりは確かなものだった。
試乗テストを担当した飯田裕子氏は、「ミニバンも軽自動車も日本ではトップクラスの人気ジャンルであり、多様性に富んだ充実のラインナップを誇っているが、ここまで細分化され、多様化が進んだクルマにタイヤが遅れずに着いてきていることに驚いている。単体で乗ると従来品のタイヤも決して悪くはなく、特に不満もないが、やはり乗り比べるとその差は歴然と違うことを実感させられ、最新タイヤの乗り味に惹き付けられた。タイヤを換えることでクルマの性能や乗り味が大きく変わるという事実を、これからも強く訴えてきたい。ヴェルファイアという大型ミニバンと、N BOX+という軽自動車は対局にあるように見え、背が高くて重量が重いという運動性能や操縦安定性に関する問題点は共通。こうした物理的に不利な面を抱えるクルマこそ、それぞれに最適な高性能タイヤを装着することが重要だと語り、一人でも多くのユーザーがタイヤへの関心をもっと高めてくれるように活動していくことを誓っていた。