ahead 1月号- 初代「レガシィ」を継承する「レヴォーグ」

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1989年に登場した初代レガシィは、日本にステーションワゴンというジャンルを定着させたエポックメーカーだ。以降5世代、四半世紀にわたって、レガシィは常に日本製ステーションワゴンの中心モデルであり続けた。なかでも現行モデルは北米市場で売れに売れ、営業利益率が8%に達すればエクセレントカンパニーといわれる自動車業界において、13.4%というスバルの驚異的な好調ぶりを支えている。

しかし、日本市場だけを見ると、全長が4775㎜にも達する現行モデルのワゴンは少々大きすぎる。それでも主力マーケットの北米からはさらなる大型化の要望があり、次期型レガシィのボディサイズはいま以上に大きくなる見込みだ

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ビジネスを考えれば北米マーケットの要望は無視できない。しかしそれでは、これまでレガシィを愛し続けてきてくれた日本のユーザーに背を向けることになってしまう…。そんな葛藤がスバルに大きな決断をさせた。われわれは、レガシィとは別に、日本の市場環境にマッチした新しい車種をつくるべきだと。

そしてレヴォーグが生まれた。

スバルがレヴォーグをつくるに至ったのには、ボディサイズ以外にもワケがある。SUV人気が高い北米ではステーションワゴンの需要が少なく、次期型レガシィではツーリングワゴンの設定がなくなるのだ。

多くの販売台数を期待できない国内専用モデルを開発するのは経営的なリスクが大きい。しかし、サイズが大きくなりすぎるばかりか、伝統のツーリングワゴンさえ消滅してしまうという事態を迎えたことが、スバルの決意を後押ししたのだろう。

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将来的には輸出も検討しているが、レヴォーグがターゲットとしているのはあくまで日本。そのあたりは、'09年まで生産され高い人気を誇った先代レガシィツーリングワゴン(全長4680×全幅1730㎜)とほぼ同じ4690㎜という全長に表れている。一方、全幅は現行レガシィと同じ1780㎜に設定。日本ベストでいくなら1750㎜ぐらいに抑えておいたほうがよかった気もするが、アテンザ(1840㎜)やアコード(1850㎜)と比べれば扱いやすいサイズであるのも確か。

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パワートレーンは2種類。いずれも水平対向4気筒直噴ターボ(DIT)で、レガシィがすでに搭載している2Lに加え、新開発の1.6Lを用意した。パフォーマンスDITと呼ばれる2Lが300psの高出力タイプであるのに対し、インテリジェントDITと呼ばれる1.6Lの持ち味は環境性能だ。最高出力は170psと控えめだが、JC08モード燃費は2Lターボより30%以上優秀な17.4㎞/Lをマークする。

伸びやかさと立体感を併せもつエクステリアデザインや、細部にまでこだわった上質なインテリアも見どころだ。僕としてはレガシィ・ツーリングワゴンの実質的な後継モデルに相応しい仕上がりだと感じた。

走りに関しても、インプレッサをベースにしつつ、1クラス上の車格に相応しい専用チューニングが施されている。スバルのことだ。きっと、高い安心感に裏打ちされた奥行きのあるドライビングプレジャーを提供してくれるだろう。発売は春の予定。試乗するのが楽しみだ。

Text:岡崎五朗

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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