もともと「手頃な価格で4人乗車が快適なSUV」をコンセプトに登場。同クラスのSUVに比べ、悪路走破性は突出していて最大の魅力になっている。そのため、ヘビーな環境で使われた中古車が多い。エンジンは丈夫なので、ボディのヤレやステアリングの感触などで選ぶといい。
自称辛口評論家 渡辺陽一郎 |
中途半端に「エレガントさ」などを求めず、あくまで「道具」として割り切った直線的なデザインは好感が持てる。無骨なオトコらしさが魅力だ。 | エクステリア同様に、シンプルなラインで構成されるインテリアも「割り切り」がいい。超撥水シートなど、オフ使用を前提にした素材などもキャラクターが立っている。 | 直線的なボディのお陰で見切りも良く、非常に運転しやすい。見た目だけでなく、悪路走破性も高いので、アウトドア指向の方には今でもオススメできる。 | さすがに初代は燃費なども考慮すれば経済的とは言えない。それでも4WDとしては軽めの車重(約1.5t)なので、予想よりもいい。 |
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オートックワン Y編集長 |
高級感あるデザインの3代目がデビューした関係で、逆にこの無骨さが魅力的に感じる。ラフな格好で山に海(特に釣りとか)に出かけるには最高の相棒だ。 | 左右対称(シンメトリー)なデザインを採用するインテリアは面白い。最近の洗練されたインテリアと較べると、シンプル過ぎる感じがする。 | 高い悪路走破性を誇るが、それでも本格派オフローダーと違い、乗用車のプラットフォームを使用している。高速での巡航性能も意外に高い。 | 日本では2.0LのNAとターボの設定があったが、中古車という部分で言えばNAのみ合格点。ターボはパワーと引き換えに、厳しい燃費となってしまう。 |
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マニアックライター あべ |
角張ったスタイリングは道具として魅力にあふれ、運転のしやすさにも貢献する機能美がある。現代的で立派になった3代目も捨て難いが、初代の潔さが劣化することはない。 | センターメーターや左右対称のデザインはシンプルで飽きることがない。ボクシーなボディ形状の恩恵で室内は広く、使い勝手も上々だ。撥水加工のシートも手入れが簡単で有り難い。 | 280psターボの胸のすく走りはスポーツカーも顔負け。ノンターボもパワーは十分だが、欲を言えばもう少しだけ低回転域でのトルクが欲しい。ハンドリングも良好で、乗り心地も良い。 | エコロジーが声高に叫ばれる前のクルマだけに、燃費については語るところナシ。ターボエンジンは自然吸気モデルに積まれるQR型ユニットではなく旧式のSR型なのも仕方ないか。 | |
一般ユーザー代表 野村さん 47・神奈川在住 |
デビュー当時は「SUV」という言葉自体が新鮮でした。また他のライバルより男性向きなゴツゴツしたデザインは、今でも飽きない魅力があります。 | シンプルで左右対称なインテリアは、豪華な内装のクルマとは違う「ギア」感がありますね。超撥水シートも、他のクルマにも欲しいくらいです。 | ガソリンエンジン(後にクリーンディーゼル追加)メインだけに、4WDをあまり意識しないで済むのが嬉しいですね。見切りも良く運転しやすそう。 | 見た目には、初代と2代目の違いがよく分からない(笑)のも、中古車としてはプラス要素ですね。それでいてかなり安いタマもあるので、総じて安く維持できそうです。 |
総合評価:平均値:15.50POINT
意外なほど高評価な印象を受けるが、実は今でも隠れた人気を誇る。手頃なサイズに十分なパワー、汚れも気にならないインテリア…と「日常のアシ」として今でもリッパな現役だ。さらに中古車価格はピンキリで、格安から程度良好なモデルまで選び放題なのもポイントが高い。