スバル、新型「WRX」を発表

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スバル、新型「WRX」を発表
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富士重工業は、米国ロサンゼルスにて開催中の2013年LAオートショーにおいて、新型「WRX」(米国仕様車)を世界初公開した。

新型「WRX」の商品コンセプトは、「Pure Power in Your Control」。優れた環境性能を併せ持つ2.0リッター水平対向直噴ターボ“DIT”エンジンがもたらす強烈なパワーを、徹底的に剛性を高めたボディとシャシーで受け止め、ドライバーにハイパワー車を意のままに操る歓びを提供する。

さらに、トランスミッションには、6速マニュアルトランスミッションに加えてスポーツリニアトロニックを新規設定。燃費性能の大幅な向上だけでなく、シャープな変速レスポンスを実現する8速マニュアルシフトモードも備え、より多くのドライバーへスポーツ走行の愉しさを提案する。

WRXは、スバル独自の水平対向ターボエンジンを核とするシンメトリカルAWDシステムを搭載した、スバルのAWDスポーツパフォーマンスを象徴するモデル。

1992年の初代モデル誕生以来、実用的な4ドアセダンでありながら、圧倒的なスポーツ性能を兼ね備えた個性的なスポーツセダンとして、世界中のスポーツカーファンから支持を得てきた。

主な特徴は以下の通り

■商品コンセプト

スバル 新型「WRX」

『Pure Power in Your Control』

新型「WRX」の開発においては、歴代のWRXが追求してきた、スポーツセダンとしての「絶対的な速さ」と「クルマを操ることの愉しさ」をさらに高次元で両立することを目指し、「Pure Power in Your Control」という商品コンセプトを設定した。

水平対向ターボエンジンが持つポテンシャルを最大限に発揮し、かつドライバーのイメージ通りに操ることのできるコントロール性能を極限まで追求するために、ボディの軽量化と剛性向上、シャシー性能の徹底的な強化を織込み、新型「WRX」の商品コンセプトを具現化した。

■メカニズム

<シャシー・ボディ>

水平対向ターボエンジンを核とするシンメトリカルAWDがもたらす絶対的な速さを意のままに操るために、シャシーとボディの性能を徹底的に強化した。

・ボディとサスペンション各部の剛性を高め、サスペンションジオメトリーの最適化を図ることでドライバーのステアリング操作への車両の反応を素早くするとともに、コーナリングの限界性能を高めた。これに加え、マルチモードVDC、アクティブトルクベクタリングの採用により、意のままに操る愉しさを更に向上させた。

・徹底的な走り込みによるサスペンションチューニングを実施し、フラットで快適な質感の高い乗り心地を実現

・電動パワーステアリングを採用し、燃費性能向上するとともに、ステアリングギヤボックスの取り付け剛性を高め、ダイレクトな操舵フィーリングを提供

<エンジン>

ハイパワーと環境性能を両立するため、新時代のハイパフォーマンスユニットである2.0リッター水平対向直噴ターボ“DIT”エンジンを搭載した。

・268hp/5,600rpmの高出力と、258lb.-ft/2,000-5,200rpmの大トルクを発揮しながら、高い環境性能を両立し、従来型2.5リッターモデルと比較して大幅な性能向上を実現した。

<トランスミッション>

水平対向直噴ターボ“DIT”エンジンに初めてマニュアルトランスミッションを設定。

また、従来型の高トルク対応リニアトロニックに対して大幅に変速レスポンスを向上し、よりスポーティな走りを実現するスポーツリニアトロニックを設定した。

優れた環境性能とともに、本格的なスポーツドライビングの愉しさをより多くのドライバーへ提供する。

【6速マニュアルトランスミッション】

・従来型5MTに対し、ギヤ比及びシフトレバー比を最適化することにより、WRXのスポーティな特性に適した走行性、シフト操作性を実現した。

・従来型5MTに対し、レシオカバレージをワイド化し、エンジン回転数を低く保つことで燃費性能と高速走行時の静粛性を向上

【スポーツリニアトロニック】

・優れた出力/トルク性能と環境性能を併せ持つ2.0リッター水平対向直噴ターボ“DIT”エンジンのポテンシャルを最大限に引き出すとともに、イージー・エコドライビングを可能にする。

・Dレンジでの走行において、「SI-DRIVE」により、「スポーツ#(S#)」モードを選択すると、8段のステップ変速へ切り替わりす。リニアトロニックが持つ滑らかな変速モードだけでなく、圧倒的な出力性能をダイレクトに味わえるモードを選択できることで、よりスポーティな走りを愉しむことができる。

■安全

スバルが掲げる「ALL-AROUND SAFETY」の安全思想に則り、安全分野におけるすべての性能向上を図った。

<アクティブセーフティ>

・シンメトリカルAWDを基本とし、ボディの軽量化、剛性向上、VDCを含めたシャシー性能の強化により、クラストップの優れた危険回避性能を実現し、あらゆるシーンで安心して走りが愉しめる。

 <パッシブセーフティ>

・高張力鋼板採用拡大及び、各ストラクチャーとの結合部の強化により、軽量化を図りながらも、高強度のボディーを実現させ、前面、側面、後方といった全方位からの衝突に対し、世界トップレベルの優れた安全性を実現。

・フロントフード及びバルクヘッドにおいては、衝撃吸収構造を積極的に採用すると共に、エンジンルーム側に衝撃吸収部材を設定することで、歩行者保護性能を高めた。

■パッケージ

歴代のWRXが提供してきた、4ドアセダンとしての実用性をさらに向上させ、ハイパフォーマンスとの両立により、WRXならではの個性を一層高めた。

・ホイールベースを25mm延長し、その全てを後席足元スペース拡大に使用。また、全幅を変えることなく、肩、肘周りの空間にゆとりを持たせた。

・Aピラー下端を200mm前に出し、ドアミラーをフロントドアパネルに取り付けることで、パーテーションガラスを新たに設定するとともに、インストルメントパネルとドア窓肩部の高さを抑えた。これにより、良好な視界と流麗なスタイリングを両立。

・フロント、リアともにドア開口寸法を拡大することにより、乗降性を大幅に高めた。

・トランクスペースを拡大するとともに、大きな開口部を有する6:4分割可倒式トランクスルー機能の採用により、トランクスペースの使いやすさを高めた。

■デザイン

 <エクステリア>

スバルの走りのフラッグシップモデルにふさわしい、アグレッシブかつ洗練されたスタイリングにより、AWDパフォーマンスカーとしての存在感を表現した。

・フロントデザインは、スバルの統一デザインモチーフであるヘキサゴングリルから始まるダイナミックで立体感ある造形を、ノーズコーンを採用することで構築。精悍な形状の新開発ホークアイヘッドランプと合わせ、WRXらしいアグレッシブな「ワイド & ロー」スタイリングを実現した。

・サイドデザインは、Aピラー下端を従来型比で200mm前に出すとともに、Cピラーをスムーズにトランク面へ繋げることで、流麗なシルエットを実現。フロントフェンダーダクト、シャープな造形の専用サイドシルスポイラーにより、WRXのスポーツ性能を表現している。

・リアデザインは、ディフューザー一体型バンパーやツインデュアルタイプのテールパイプにより、WRXの重心の低さや高い走行性能を強調することで、パフォーマンスモデルとしての魅力を更に高めた。専用開発したリアコンビランプを薄型の造形とすることで、車両のワイド感を強調。また、小型リアスポイラーの採用により、空力性能の向上も果たしている。

・シャークフィンアンテナの採用により、ボディと一体感のある、より洗練されたスタイリングを実現

・剛性強化と軽量化を両立したダークガンメタリック色のアルミホイール(17×8J)を新規開発した。

・ヘッドランプ(ロービーム、クリアランスランプ)、テール&ストップランプ、ハイマウントストップランプの光源にLEDを採用し、省電力化による燃費向上を図った。

・外装色については、WRブルー・パールとクリスタルホワイト・パールを初採用した。

<インテリア>

ハイパフォーマンスカーとしての表現にこだわり、ドライバーがWRXのドアを開けた瞬間に、気持ちを日常から切り離し、高揚させるコクピットをデザインとした。

・ステアリングには、スポーティな印象を高めるDシェイプステアリングを初採用。小径、かつ握りやすさを追求したグリップ形状とすることで、操作性と握りこんだ際の手応えを向上し、走りへの期待感を高めた。

・走りのイメージの象徴として、MT車のシフトレバー周りには、「WRX」の文字が刻印されたシルバーリングを配置

・シートは、ハイパフォーマンスカーにふさわしい、ホールド性に優れたデザイン

・インテリアの各所や操作部を中心に、スポーツカーを象徴するカーボン調加飾パネルや金属調アクセントを配置し、高い質感を実現するとともに、走りを想起させる空間に仕立てた。

・メーターには、2眼水平指針レイアウト+3.5インチフルカラー液晶やアルミ調シルバーリングを採用し、機能性と質感を向上させるとともに、細部までの造り込みによりハイパフォーマンスカーとしての精緻感と性能を表現。また、赤を基調とした照明によりパフォーマンスカーの走りのイメージを訴求し、白色の指針とのコントラストにより視認性を高めている。

・マルチファンクションディスプレイには、走りの象徴として、ブースト圧表示画面を設定

・ルーフからフロアまで黒で統一し、室内全体を引き締め、ドライバーが運転に集中できる空間を演出している。乗員が触れる機会の多い箇所には、感触の良いソフト素材を採用し、室内の質感を高めた。

・WRXの走りを想起させる色として赤をステッチやメーターの随所に用いた。

・ナビゲーション装着車について、Aha Radio利用に対応しました。

【WRXの主な仕様】(米国仕様)

ボディサイズ(全長×全幅×全高):4,595×1,795×1,475 mm

ホイールベース:2,650 mm

エンジン:2.0ℓ水平対向直噴ターボ“DIT”

エンジン 排気量:1,998cc

トランスミッション:6MT、スポーツリニアトロニック

最高出力:268hp/5,600rpm

最大トルク:258lb.-ft./2,000-5,200rpm

タイヤサイズ:235/45 R17

乗車定員:5名

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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