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テストコースインプレッション

- 乗り比べればその性能差の大きさに驚愕! -

そんな「WINTER MAXX(ウインターマックス)SJ8」の性能を、
雪上や氷上が再現されたテストコースでガッツリと試乗してきたので、その模様を報告しましょう。

まず、従来品のSJ7が装着されたトヨタ・ヴァンガードでテストコースの周回路(圧雪路)を走った印象は、従来品でもまったく不満のない雪上性能を備えているということ。 路面の状況はキレイな圧雪路なので、コンディション的にはもっともグリップしやすい状況だったとはいえ、あえてグリップを失うような操作をしても、VSC(横滑り防止システム)がガンガン作動して不安定になりかけた挙動を即座に収束。これは、タイヤがしっかりと雪を掴んでいることの証明でもあります。グリップを失えば、いかに高精度なVSCが作動してもコントロールを失いますからね。

続いて、新作SJ8が装着されたトヨタ・ヴァンガードで同じコースをりますが、発進した瞬間からステアリングの手応えがズッシリと重くなっていることに驚きました。クルマの仕様はタイヤ以外まったく同じというのに、手応えとしては別モノに感じ、グリップ力が大幅に増していることが早くも実感できました。 周回路を走ると、さきほどよりも高速域での直進安定性がさらにビシッとしたものになり、振り回した際にVSC が挙動を収束させる時間もより短くなっていることを確認。

次に、従来型のSJ7を装着したホンダ・CR-VでテストコースのS字の氷盤路をります。歩くのもままならない、ツルッツルの鏡のような状態で、圧雪路よりもはるかにμが低い路面が再現されており、極限時の性能を試すのには最適です。
徐行速度での走行を余儀なくされ、少しでも速度を出し過ぎるとたちまちグリップを失って超アンダーステア状態となり、コースオフしそうになりました。
常識的に考えると、どんな高性能スタッドレスタイヤで もこれが当たり前の状態といえるでしょう。
新作SJ8が装着されたホンダ・CR-Vに乗り換えると、この超低μ路の氷上でもステアリングの手応えにしっかりと重みが増していることを確認。
SJ7では路面の感触がほとんど伝わってこない状況でも、SJ8では滑りながらも確かな路面インフォメーションがあり、明らかに粘着性が増しているという感触です。SJ7では床の上に撒かれたオイルの上をるようでしたが、 SJ8では水飴ぐらいの粘度や抵抗感のある液体の上をるように感じました。
フルブレーキ時の制動距離も予想したよりは短く、グリップの限界を超えながらもトレッド面は何とかして食らいついている様子がステアリングから伝わってきます。

雪上/氷上でのパイロンスラロームは、新旧それぞれのタイヤを履いた2台のマツダ・CX-5で試しましたが、雪上でのSJ8はまさに「エッジの効いた」踏ん張り感が素晴らしく、CX-5のハンドリング性能を満喫することができました。
午後になり、氷がわずかに溶けて水膜が乗った氷上は極限までμが低下する最悪の路面と変化しますが、ここでも SJ8は成す術も無く滑るのではなく、やはり粘着性を帯びた感触を伴います。
従来型SJ7でも不満はないものの、乗り比べると新作SJ8との差の大きさを実感させられました。特に、グリップを失いかける瞬間の手応えがゼロであるかそうでないかの違いは大きいでしょう。
野球の守備でいうと、より球際に強い選手がSJ8という感じです。