autoc-one.jp 記事・レポート 特集 特別企画 社長に訊く ~プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社 代表取締役社長 上野国久~ page01

国沢光宏
Q
プジョーの弱点というか、改良すべき点はどのあたりだとお考えでしょうか。
上野社長
やはり燃費が弱点だと思っています。ネットのアクセス数は多いんですね。でもカタログの請求になると減る。燃費がハンディキャップになっているんじゃないかと考えています。208の1.2リッターエンジンには間もなく新しいトランスミッションにスタート&ストップ機構がつきますので期待しています。
国沢光宏
Q
PSAで扱っている車種はマニュアルが多いです。208のマニュアル(アリュール)はあんなに売れると思ってましたか?
上野社長
良いATがないのでマニュアルを売るしかないんですね(笑)。売れるのはマニュアルを欲しがっているお客様の行き場がないんだと思います。VWさんとかもマニュアルがないですから。需要があるんでしょうね。
国沢光宏
Q
シトロエンはどう売っていくんでしょうか?
上野社長
シトロエンは競合がないんです。将来的には年に5千台売れればいいと考えています。60店舗のスタッフを維持出来ればいい。4年前は1200台くらいだったことを考えると、今は3千台を超えているので上々かな、と。  
国沢光宏
Q
上野さんの話を聞いていると数字にキリキリしないでいいですね!(笑)アクセクしていない。
上野社長
そんなことありません!水面下では大変なんですよ!(笑)日本は特殊です。そこでどうやって売っていくのかが難しい。長距離ランナーというより継続を考えている。一時的に無理はしない、ということです。  
国沢光宏
Q
そんな上野さんが苦労することは何でしょう。日本でニーズの高い自動ブレーキ装置などの導入は?
上野社長
日本仕様をどうしたらいいか、というのが案外苦労します。ナビとか燃費とかカップホルダーとか。安全技術や日本特有の流行技術も難しい。自動ブレーキも欧州ではあまり重視されません。特殊な装備なんですね。日本市場向けに仕上げて導入しようとしたら、相当な価格になってしまいます。  
国沢光宏
Q
フランス車を買う人っていうのはユニークな人ですよね。上野さんと話をしていても飄々としていて掴み所が無い(笑)。若い頃、付き合い始めの彼女の家に行った時、シトロエンCXがガレージにあった。大きいフランス車に乗っている人ってどういう人なのか解らなくて困ったことを思い出します。親父さんがBMWなら解りやすいですが(笑)。
上野社長
日本に於いてフランス車というのは第3の選択です。アレでもないコレでもないっていう人が多い。特にシトロエンなどクルマにウルサイ人も多いです。フランスに行ってシトロエンのスタッフから新車の商品説明を聞いていると疲れます。全般的に解りにくいし、知りたいことを聞いても教えてくれない(笑)  
国沢光宏
Q
上野さんの話を聞いていると何となくフランス人をイメージできます。
上野さん御自身も少しフランス人的になってきているような。
上野社長
でも彼らは本質的にクルマが好きなんでしょうね。それが滲んできます。基本的にはエモーショナルなんだけれど、そこを見せない。加えて譲れないところもたくさんあるみたいですね。いろいろ考えた末、フランスが好きな人が乗って頂ければいいし、そういった人達を大切にしていこうと考えるようになりました。  
国沢光宏
Q
最後の質問です。上野さんのご趣味は。
上野社長
ゴルフとフライフィッシングですね。フランス人は基本的にゴルフをやらないんですが、日本で始めると、日本風の”おもてなし”精神にハマりますね。前任のフランス人の社長は日本のホスピタリティに感心していました。フライは例えば東京奥多摩の養沢に行きます。北海道やイギリスでもやります。もちろん毛針は自分で巻きます。ニュージーランドとか行きたいですねぇ!。  

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プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社 代表取締役社長 上野 国久
1982年

本田技研工業株式会社に入社,欧州地域営業,日本国内営業を担当

2001年

フォルクスワーゲングループジャパン株式会社 営業部長に就任

2005年 プジョー・ジャポン株式会社 営業部長に就任
2006年
  1. プジョー・ジャポン株式会社 取締役営業部長に就任
2008年 プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社 取締役営業部長に就任
2011年
  1. プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社 代表取締役社長に就任

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