autoc-one.jp 記事・レポート 特集 特別企画 社長に訊く ~フィアット クライスラー ジャパン 代表取締役社長 兼 CEO ポンタス ヘグストロム~ page01

国沢光宏
Q
フィアットはヨーロッパ市場でパンダに自律自動ブレーキを採用したり、アメリカ向けの電気自動車など新しい世代の技術を開発していますが、日本ではどういう展開をするのでしょうか?
ヘグストロム社長
クルマに高い技術を投入していくのが世界の流れです。フィアットもツインエアエンジンなど積極的に投入していますが、新しい技術を望んでいる人ばかりでもないと思います。ドライバーと自動車の密接な関係を持ちたいという人も少ないでしょう。完全自動運転になるとエモーショナルな「ドライビング」を楽しめなくなってしまう、ということですね。もちろん安全装備は非常に重要です。
国沢光宏
Q
ここから今回最も聞きたかった所です。今や輸入車を買うようなユーザーは事故を起こしたくない、というような傾向にあると思います。クルマ選びもポンタスさんの母国のメーカーであるボルボV40が人気です。
ヘグストロム社長
フィアット500がデビューした時のセールスポイントは「安全性」でした。4m以下のクルマのベストだったんです。とは言えベーシカルなモデルなので、新しい技術を入れると価格も上がってしまいます。もちろん時間の経過と共にコストは下がって行くので安全技術も入れていきます。ちなみに私達のブランドの自慢でもあるのですが、運転が上手なユーザーの方が多いので、テクニックによって相当カバー出来ていると思います(笑)。
国沢光宏
Q
フィアットもクライスラーもラテンの血が濃いので「事故は気合いで防げ」みたいなことになりそうですが、幸いポンタスさんは安全意識の高いスウェーデンの方なので少し安心出来ます(笑)。
ヘグストロム社長
ゼロビジョンを御存知ですか?スウェーデンは交通事故死者をゼロにしようという国家計画を立てました。安倍首相も同じようなビジョンを持っておられるようで、スウェーデンと共有出来るモノが多いと思います。もちろん私も全く同じ考えです。。  
国沢光宏
Q
これからの日本市場をどうしていこうと考えているのでしょうか?
ヘグストロム社長
まだ認知度が低いような気がします。同時に認知度が高くなればもっと売れると思います。過去5年間でビジネスが2倍になりました。これからさらに販売を伸ばすために、ディーラーの数を拡大します。  
国沢光宏
Q
新しいクルマの導入はいかがでしょうか?。
ヘグストロム社長
バイパーを入れてみたいですね!アルファロメオでは4Cというモデルの導入を決めています。カーボンの車体に1750ccのターボエンジンを搭載していて、とっても楽しいクルマに仕上がってます。自律自動ブレーキなど先端安全技術は付いて無いですよ(笑)。高い値段で50台売るより、買って頂ける値段でたくさん売ろうと思います。こういったタイプのクルマは日本で人気です。凄く高価な8C(注・2200万円。2006年に発売したが、直後に完売)は日本で世界の25%の台数が売れましたから。  
国沢光宏
Q
最後になりますがご趣味は?
ヘグストロム社長
子供達が小さいので、一緒に出来るスポーツをしています。今まではスキーでしたけれど、最近ダイビングに興味を持っています。私はもう150本くらい潜りました。沖縄などにも行ってみたいです。もし良いダイビングショップを御存知ならぜひ教えてください。。  

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フィアット クライスラー ジャパン 代表取締役社長 兼 CEO ポンタス ヘグストロム(Pontus HAGGSTROM)
1958年

スウェーデン カールスコガ市生まれ

1987-1992年 

イエテボリ スクール・オブ・エコノミクス (スウェーデン)

1999年 マーケティング専攻、アジア研究副専攻 アシュリッジ ビジネススクール (イギリス)総括経営学専攻
1992年
  1. サーブ オートモービルズ社日本代表事務所 マーケティングマネジャー
1994年 サーブ オートモービルズ社 アジア・パシフィック&中東エリアオフィス (シンガポール) アジア・パシフィック ビジネスデベロップメントマネジャー
1996年
  1. 日本ゼネラルモーターズ株式会社 サーブ・ブランド セールス&マーケティングダイレクター
2001年 ゼネラルモーターズ・アジア・パシフィック・ジャパン株式会社 サーブ&キャディラック・ブランドダイレクター
2004年 サーブ オートモービルズ社(スウェーデン) グローバルビジネスデベロップメントマネジャー 海外営業ならびに中国へのブランド展開立ち上げ
2005年 欧州ゼネラルモーターズ社(ドイツ) サーブ エクスポートダイレクター 欧州と北米をのぞく全てのエリアのサーブ・ブランド責任者
2008年 フィアット グループ オートモービルズ ジャパン株式会社代表取締役社長に就任
2012年 フィアット グループ オートモービルズ ジャパン(株)およびクライスラー日本(株)、両日本法人の組織を完全統合し「フィアット クライスラー ジャパン」を創設

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