autoc-one.jp 記事・レポート 特集 特別企画 社長に訊く ~ビー・エム・ダブリュー株式会社 代表取締役社長 アラン・ハリス~ page01

国沢光宏
Q
走る楽しさ(ドライビングダイナミクス)はどうなりますか?
ハリス社長
効率の良さだけでなく、走る楽しさも同じくらい重要です。燃費の良いエンジンでありながらBMWらしい走りを見せる、ということです。例えば効率と走る楽しさを両立できているディーゼルエンジンですが、予想以上に好評です。日本に於ける3シリーズ全体の40%に達しました。
国沢光宏
Q
アメリカとオーストラリアに赴任しておられた、ということですが、日本はそれらの国と比べ、日本車との価格差が大きいと思います。日本でBMWを売るのは難しくないですか?
ハリス社長
日本の自動車マーケットは日本車が強いですね。したがって”価格で勝負する”というより新しいパワートレインや技術を投入していきたいと思っています。実際、新しいモデルやニュースをたくさん出しています。日本のユーザーに満足して頂けるクルマを提案していけば、輸入車マーケットも伸びると考えています。
国沢光宏
Q
日本のマーケットの流れが変わってきた、という話を良く聞きます。
ハリス社長
そうですね。少し風が変わってきたような気がします。日本車しか考えていなかった方が輸入車を見てくれるようになりました。今まで輸入車を買っていなかったような方々も、BMWの製品に興味を持って頂いているようです。間もなく発表するi3を皮切りに新しいユーザー層にアピールしていきたいと思っています。  
国沢光宏
Q
そのi3ですが、自動車の新しい姿を感じるような魅力を持つという話を聞きました。
ハリス社長
環境意識の高い日本のユーザーから御支持頂けると思います。なにしろ工場の電力やクルマの材料も含め、徹底的に持続可能な技術を投入しています。i3の生産に必要なエネルギーや素材も当然ながら環境を強く意識しました。今まで存在しなかった商品を提案することにより、お客様に魅力を感じて頂けるんじゃないかと思っています。そして新しい顧客層を掴めることを期待しています。  
国沢光宏
Q
今後のBMWの戦略を聞きたかったのですが、アランさんに答えられてしまいました。
ハリス社長
私自身、i3について大いに期待しています。このクルマ、開発中「メガシティビークル」と呼ばれていました。大きな都市が多い日本の使用環境にとても合っていると思います。i3は普通のクルマを電気自動車に仕立てたものでなく、ゼロから電気自動車のために開発しました。ボディも軽量化のため カーボン製です。  
国沢光宏
Q
BMWにとって相当真剣なプロジェクトということでしょうか?
ハリス社長
日本の政府は急速充電器(注・i3はチャデモに対応すると言う)をたくさん設置するためやEVの普及を目的にした政策を打ち出しています。i3は今までの”自動車”というワクにとらわれない、新しいモビリティを実現する重要なプロジェクトと位置づけており、成功すると確信しています。  
国沢光宏
Q
恒例の質問です。アランさんの趣味を教えてください。イギリスの方は趣味が多いので簡単に答えられないかもしれませんが‥‥。
ハリス社長
たくさんあります。やはり人生を通してモータースポーツが大好きです。F1は当然ながら、全てのジャンルに興味を持ってますね。ナスカーだって見に行きました。そしてイギリス人として当たり前の如く凄くサッカー好きです。私の故郷のサウザンプトンのチームにもヨシダ(注・吉田麻也選手)という日本人が居て応援してますよ。そうそう。学生時代ラグビーをやっていました。もともと歴史好きですが、日本に来てから日本の歴史を楽しんでいます。ヨーロッパの歴史は詳しいですが、日本も面白いです。歴史がその国のバックグラウンドになっていますから。日本の歴史は長いので毎日趣味に没頭できます。  
国沢光宏
Q
なんでイギリス人はそんなに遊ぶのでしょうか?
ハリス社長
う~ん。今回で一番難しい質問ですね! 天気が悪いからかなぁ(笑)。オーストラリア人の方が遊ぶと思いますよ。イギリス人と比べれば少し浅い感じですけど。そうそう。釣りやダイビングもします。やっぱりイギリス人は遊び好きかもしれませんね。  

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ビー・エム・ダブリュー株式会社 代表取締役社長 アラン・ハリス(Alan Harris)
1958年

英国ソールズベリー生まれ

1987年

英国BMW入社 南イングランド地方のBMWディーラー向けサービス業務支援を担当

1992年 BMWアジア/シンガポール 
BMWサービス、部品、ディーラー開発におけるインターナショナル・エリア・サービス・マネージャーに就任
1997年
  1. BMWオーストラリア  
    アフターセールス・ゼネラル・マネージャーに就任後、セールス&マーケティング・ゼネラル・マネージャーに就任
2004年 北米BMW アフターセールス本部長に就任
2009年
  1. BMW AG(ドイツ)  
    東ヨーロッパ、アフリカ、カリブ地域におけるインポーター・マーケットのマネージング・ダイレクターに就任
2012年 ビー・エム・ダブリュー株式会社(BMWグループ・ジャパン)代表取締役社長に就任

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