『ジュネーブモーターショー2013』オートックワン特派員レポート/ttrs(3/3)
- 筆者:
【車にかける時間が相対的に減っている中、逆にITを上手く駆使】
そして、今回の企画のテーマでもある、若者の視点に立ってモーターショーを見たときに興味深かったのが、ソーシャルネットワークと車の連携である。
若者の車離れが生じているのは日本だけではない。欧米も同様である。
スマホやタブレットPCなどのITツールの発達によって、車にかける時間が相対的に減っているのは承知の通りであるが、逆にそのITを上手く駆使し、ナビ画面(今の時代、ナビ以外の機能の方が充実しているのかも)からツイッターやフェイスブック、グーグルに直接接続する試みがなされていた。
テレビメーカーやNHKのニュース番組などのメディアもソーシャルネットワークと連携する時代であるから、これも当然の流れであるかもしれない。
【楽しい要素が一つでも多くあれば、車がカルチャーとして再び根付くようになる】
車が愛される理由の一つに、運転する楽しさが間違いなくあると思うが、昔に比べて、身の回りの”楽しいこと”が爆発的に増えた昨今、相対的に運転に楽しさを感じなくなってしまっている人は多いと思う。
運転が楽しくなかったら、車はただの移動する手段に成り下がってしまう。
ただの目的を達成するための手段としてのモノに成り下がってしまえば、普通は愛着が湧くことが無い、そこらへんの白物家電と同列に語られることになってしまうだろう。
だからこそ、今回のショーで購買付加価値としての”楽しさ”の要素をもっと増やそうと自動車メーカーは努力していることも十分理解出来たし、僕らもその楽しさを同世代に伝えていきたいと思った。
ただし、それは運転する楽しさでだけではなく、移動する楽しさでも良いかもしれない。
楽しい要素が一つでも多くあれば、人々の興味関心を惹き、憧れの対象、または愛されるモノとして、若者含めた人々に、車がカルチャーとして再び根付くようになると、今回のモーターショーを見て確証することが出来たのは大きな成果だった。
最後に…、
慣れない僕らに気を遣って面倒を見てくださった自動車評論家の飯田裕子さん、プレス申請の手続きをして下さった編集長の横倉さん、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
[レポート:ttrs/Photo:オートックワン編集部]
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