フォルクスワーゲン・The ビートル
初代ビートル、ニュービートルに続く3代目として登場したザ・ビートル。アーチを組み合わせたファニーなルックスが斬新だったニュービートルに対し、新しいザ・ビートルはスタイリッシュなだけではなく、合理性にも気を配られているのが特徴。コンセプト的には、より初代に近いモノを持っている。居住性や運転のしやすさを追求した結果、プロポーションは一般的なハッチバックに少し近付いたが、それがスポーティで男性的な印象へと変貌している。
インテリアは、ダッシュやドアに配されたボディ同色のパネルがお洒落な雰囲気を演出。パワートレーンはゴルフやポロで評価の高い直噴1.2ℓターボエンジンと7速DSGの組み合わせで、必要十分なパワーと17.6km/ℓの低燃費を両立。ルックスだけでなく環境にも配慮している。
実用的なのに遊びゴコロも感じるインテリア
初代ビートルを彷彿とさせるデザインに、ボディカラーに合わせてダッシュボード、ドアトリム、ステアリングホイールにも同色パネルがコーディネートされるインテリア。真面目なイメージのフォルクスワーゲンが魅せる遊びゴコロは、間違いなくザ・ビートルの魅力の1つ。組み合わされるシート生地は「デザイン・レザーパッケージ」は本革に、「デザイン」はファブリックになる。プレミアム感覚を味わうか、ポップな雰囲気を楽しむか、実に悩ましいところ。
長いルーフがスポーティさを演出
半円を描く2代目ニュービートルのルーフに対し、3代目のザ・ビートルはルーフラインが後方まで伸びた飛行機の翼に近い形状。これは後席の頭上空間を確保すると同時に、スポーティさを演出する、ザ・ビートルのパッケージングのカナメ。また、フロントウインドーの傾斜も常識的な角度になり、ニュービートルで気になった極端に長いダッシュボードの奥行きが解消され、車両感覚が掴みやすくなっている。デザインと実用を上手にミックスさせている好例だ。
燃費とパワーを両立したエンジン
一般的に燃費指向のエンジンは、面白味に欠けたりパワー不足を感じることもあるが、ザ・ビートルのエンジンは低回転から力強く、スムーズな運転が可能。とても1.2ℓとは思えないほど、その気になれば高回転まで気持ち良く回り、心地良いエンジンサウンドを奏でてくれる。安定感のある足回りも美点で、エンジンが小さいので前が軽く、ちょっとしたスポーツカーのようなコーナリングを楽しめる。洗練された乗り心地は「素晴らしい!」のひと言だ。
SPECIAL MOVIE
ロー&ワイドになって、少し男性向きのデザインへとフルモデルチェンジした、ザ・ビートル。低く見えるルーフ形状のお陰で、初代ビートルのイメージに近づき、「大人の遊びゴコロ」を刺激する魅力的な1台に。さらにファブリックシート採用の【デザイン】は250.0万円〜と、戦略的なプライスもさらに魅力を引き立てる。そんなTheビートルを動画でチェック!!