カーデザイナー 児玉英雄 インタビュー(2/5)

カーデザイナー 児玉英雄 インタビュー
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クルマの機能を忠実に採り入れデザインする

カーデザインとは、単にクルマのスケッチを描くだけではないはずである。カーデザイナーとは、どのような仕事なのか?

【カーデザイナー 児玉英雄 インタビュー】

【児玉英雄】やはりスケッチを描くことからはじまりますが、カーデザインは、クルマの機能をいかに忠実に採り入れながら、それに適した形に、魅力的に、また情緒的に作り上げていくかというのが基本です。

ここで言う機能とは、速さということもありますし、使いやすさや、美しささえもクルマの機能です。かつて、その機能はシンプルでしたが、今日では、安全、環境、また製造する上での生産性、あるいはビジネスとして成立するための経済性という面でのコストも…というように、たくさんの要素が関係してきます。

理想的には、クルマのすべてがわかっているほうがいいですが、多くのデザイナーは企業の中で仕事をするでしょうから、企業には、販売、マーケティング、エンジニアリング、ファイナンスなどの専門家がいるので、デザイナーはそういう人たちから意見をよく聞いて、デザインをしていくことになります。

個人的には、誰もが買えて使えるようなクルマをデザインする方が熱は入ります。

カッコいいクルマの絵が描ければいい、というだけではないデザイナーの仕事が見えてくる。

【カーデザイナー 児玉英雄 インタビュー】

【児玉英雄】さらに、社会的な要素も加わってきます。たとえば1970年代には石油ショックということが起きて、省エネルギーが注目されるようになりましたし、安全性向上のため衝突試験が行われるようになったり、市場が国際化し、グローバルカーが求められるようになったり・・・。とくにこれからは、世界で通用するクルマを作らなければいけないという要求が強くなってくるでしょう。

かつて、カーデザインはスタイリングと言われてきました。形がカッコよければ良かった。しかしいまは、企業にとってデザインが意味を持つようになり、ブランドイメージを印象付けることに熱心になって、それが効果をもつようになり、デザイナーの仕事が重要視されるようになってきています。

欧米では、デザイナーにちゃんとした地位も与えられるようになり、発言権もあって、最終的な製品ができあがるまでデザイナーの声が届くようになっていますが、日本ではまだ弱くて、製品になるまでにいくつものフィルターが掛かり、デザインの意図が製品につながらなくなっています。

日産は、カルロス・ゴーンさんが、ヨーロッパ的にいかにブランドが大切かを考え、デザイナーに重責が与えられ、それで仕事もやりやすくなり、またやりがいもあるのではないでしょうか。

ヨーロッパの自動車メーカーは、いま、ヘリテイジ(世襲財産)の言葉を軸に、かつてのスタイルやモチーフを巧みに採り入れ、ブランドを主張するデザインで存在感を高めている。

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御堀 直嗣
筆者御堀 直嗣

1955年東京出身。自動車ジャーナリスト。玉川大学工学部機械工学科卒業。1978年から1981年にかけてFL500、FJ1600へのレース参戦経験を持つ。現在ではウェブサイトや雑誌を中心に自動車関連の記事を寄稿中。特に技術面のわかりやすい解説には定評がある。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。また現在では電気自動車の普及を考える市民団体「日本EVクラブ」副会長を務める。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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